力強い問題作

世の中には名作とか傑作とか言われる作品が多々ありますが、「問題作」と呼ばれるものもありますよね。
本作はまさにその「問題作」です。
第一部分、第二部分の読後感はかなり重く、非常に暗い気分にさせられました。
そこは最後まで読み切っても晴れることが無かったのですが、確かな感動は得られました。
悲惨な社会状況の中で弱者がわずかな爪痕を残していく、その様はハートにくるものがあります。
土地とか会場が生々しいのもリアルさを感じられます。
「あの国」、つい先日北海道の領有権を主張したんですよね。

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