第5話『紫煙の先に見ゆるは──』
「──まったく。こんな摩訶不思議な事があるなんてな」
「?」
「気にしないでくれ、独り言だ」
現実世界に帰ってきて、それから幾ばくかの月日が経った。
そして、行きつけの喫茶店に入って、レインは一服をする。
──紫煙の先に見ゆるは。
ガラス越しに、見覚えのある人物が見えたような気がした。
紫煙の先に見ゆるは── ~安楽椅子探偵は5分の推理タイムを必要とする~ 津舞庵カプチーノ @yukimn
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