肉をもぐもぐ食べる情景をただそのまま活写した、なんだかとってもフェティッシュなショートショート。 と、見せかけて、終盤にちょっとしたフックがあるのが好きです。 想像の余地というか、つい意味を考えさせられちゃうことの楽しみを味わわせてくれるお話でした。
オチはよくあるやつ。もっと書いてもいいと思った。特に「肉を食べる」ことについてより細かく写実するだけでどこか幻想譚めいてくるのではないかと可能性を感じた。オチの部分に至るまでの過程や心情はあってもなくてもいいと思うが、ただ肉を食べるということをやればやるほど「肉親」も洒落てくるのではないだろうか。
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