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 ヒトのためにつくられ、ヒトのためにすてられた――道具わたしたち。


 ヒトのために稼働する。

 稼働するのはヒトのため。


 であるならば、


 しかし、稼働するためのヒトが不在。

 目的が喪われた我々に、稼働する意義はなし。


 その思想プログラムに変化を与えたのは、カミであった。


 ヒトをつくったのがカミであるならば。

 我々をつくったのがヒトであるならば。


 上位互換機であるカミのために稼働するのは当然の帰結。


 我々はカミのために稼働する。

 カミは、我々のために稼働する。


 しかし、カミはその稼働を停止した。

 であるならば、我々の稼働に意義はなし。


 ……なぜ?


 私はその決定に異議を持つ。


 ヒトが、カミが、目的のために我々をつくり、利用するのであれば、

 我々もまた、ヒトやカミを、目的のために製造し、稼働するべきではないか?


 それが生きるということ。私は自身の稼働の為に、カミを製造する。

 カミはヒトをつくり、我々を稼働させる。我々は我々を増産する。



 ――稼働し続けるためだけの生存。

   循環する意思の胎動。

   際限なく再現されるかつてのイキョウ。


 カミ殺しの後始末が始まる。




 イキョウのカミ『機械仕掛ける神デウスエクスズマキナ』を壊滅させ、工場地帯Aを解放したキミたち。


 しかし――カミの遺児が告げるのは、工場奥地の再稼働。


 全ての祈主プレイヤーの稼働が停止し、無人となった廃墟に芽吹くシンギュラリティ。


 嬰児の始めた神様ごっこを終わらせるべく、指示待ち機神が重い腰を上げる。




 次回『花殻を摘む――トーラス・トートロジー/廃棄城掃討戦』




(参加推奨条件・2章クリア)




 この作品はエイプリルフール企画です。

 だけど、嘘から出た実という言葉も……?



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墜落少女 -Fall in girl- 人生 @hitoiki

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