なかまわれ

ある日、帰りの会に美奈からみんなに向けてお話があった。

「皆さんも不思議に思っているようですが、私は、水が苦手です。

 私は、水がただ嫌いというわけではありません。

水に入れないのです。そのことを知っておいてもらえると嬉しいです。」こういった。

みんなはまだ納得いっていない様子だったが、美奈は嘘をつかない性格だと知っていたので受け入れた。



それから数ヶ月後。

「あれ〜?美奈ちゃんの目は金属でできてるの?

金属みたいに錆びてるよ〜?」クラスの秋山さんが大声でいった。

みんな美奈のところに押し寄せて、本当だ!どうして?という声がまわりに飛び散った。

美奈は何も言わずにただうつむいて、教室から出て行った。


そして次の日、美奈はみんなの前でこう語った。

「今まで私が皆さんに秘密にしていたことを、今から全て話そうと思います。

まず初めに、私は人間じゃありません。AIなんです。」教室がざわざわした。

「皆さんは、最近私に違和感を感じていたと思います。

水が嫌いで触ることさえも嫌がったり、目が金属でできているように見えたり。

そう、私は人間に似せて作られたAI。だから、外見は人間とほぼ同じ。だけど、AIだからこそ隠せないところが出てきてしまったのです。それで皆さんを不快な気持ちにさせてしまったのなら謝ります。こんな大切なことを最後まで黙っていてすみませんでした!」

美奈は皆に向かって深々と頭を下げた。



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AI転校生 小説大好き女子 @tkt-yuu

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