フォルゴル大陸 聖歴130763年(連邦歴3840年)~聖歴130800年(連邦歴3877年)まで
聖歴130763年(連邦歴3840年)。発明家ゲルヒス・ロットーアによって飛行機が発明される。
聖歴130797年(連邦歴3874年)。第一次聖歴世界大戦が勃発。神聖ファバール帝国が世界統一政府を提唱。複葉機により制空権を奪われた各国は苦戦。大打撃を受ける。四千年近い歴史を誇るアゼルス連邦共和国も例外ではなく、国土の三分の二がわずか半年で奪われる。しかし、アゼルス連邦共和国軍大尉の<ラディーネ・バフトマ>は、配備されたばかりで完熟運転もまだだった最新鋭複葉機<ファルビオス(鷹)号>を駆り、帝国機を次々と撃墜していく。
聖歴130798年(連邦歴3875年)。しかしこの年、帝国の支配下にあった<ホドリスア>という街の上空で帝国軍機三機とドッグファイトを演じたラディーネと愛機ファルビオスは、帝国軍機は退けたものの数十発の銃弾を浴び、街外れの草原に不時着。友軍の救援も望めない状況で「もはやこれまでか」とさすがに覚悟する。だが、そんなラディーネとファルビオスの前に現れたのは、隻眼隻腕巨躯の男<バモリ>とその娘だという<エティナ>だった。二人はかつて工房を営んでおり、『この世にあるものなら直せないものはない。作れないものはない』と豪語していた職人親子であった。そんなバモリとエティナおよび二人を慕う者達の手によりラディーネとファルビオスは匿われ、帝国軍の包囲が狭まる中、突貫で修理が行われた上に、その場で改良が施され、<とんでもないじゃじゃ馬>と化したファルビオスを駆り、ラディーネは再び空へと上がる。バモリとエティナを案じるラディーネであったが、どっこい彼らもゲリラとしてここまで戦ってきた<歴戦の猛者>だったこともあり、バモリとエティナが作った<戦車>を中心にして帝国軍の包囲網を突破。脱出する。それを見届けたラディーネは、帝国軍の前線基地を急襲、迎撃に上がった帝国軍機十二機を圧倒し撃墜、バモリとエティナ特製の<クソ爆弾>を司令官らがいる壕に直撃させて飛び去って行った。
聖歴130799年(連邦歴3876年)。神聖ファバール帝国に、アゼルス連邦共和国を含む十二国家連合軍が勝利。皇帝アルソニが死亡(死因不明)。第一次聖歴世界大戦終結。同年、神聖ファバール帝国が解体され分割統治に移行。その陰で、戦争を戦い抜いたラディーネとファルビオスは、銃を置き機銃を外され、ただ自由に空を飛ぶことができるようになった。
聖歴130800年(連邦歴3877年)。ラディーネとエティナが結婚。同年、娘<マティア>が生まれる。
惑星エヴリネートスの年表 京衛武百十 @km110
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。惑星エヴリネートスの年表の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます