“和”を感じる、ユニークな異世界ファンタジー!

 かつての日本。無念のなか切腹した武士が異世界に転生(転移に近いかも?)し、不思議な妖魔(魔物)に襲われて…というところから物語が始まります。

 この作品、異世界ファンタジーにも関わらず、どこか“和”を感じます。
 冒険者、ギルド、カタカナ人名…間違いなく異世界なのに、日本人に馴染み深い“和”が感じられる。

 ある種の違和感とも言えますが、それが逆に「異世界」を際立たせてくれて心地よい。
 そういう意味で、“武人”な主人公と世界人との掛け合いはこの作品の大きな魅力の1つです。

 描写も丁寧で戦闘・日常共に情景が目に浮かぶよう。

 個人的には主人公・原田の武器が槍というところも、渋いな! となりました。ちょくちょく出てくる神様が今後どのように物語に絡むのかも、気になるところです。

 異世界での和洋折衷とでも言いましょうか。他にない独特な世界観は一見の価値ありです!

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