世界最大の謎は他人の心かもしれない

 ミステリーとして見たときには、本編中にヒントがきれいに提示されている。無茶な理屈もない。難しいけど解けないことはない。という読者に解かせるタイプの作品です。

 しかし、それより気になるのは主人公と『放課後の令嬢』の気持ちの方。好きになるきっかけもイベントもこなしているのに、なかなかアクションにはならない。この後、二人はどうなっていくんでしょうか。

 もどかしさと期待、そして謎への挑戦心を駆り立ててくれる一粒で二度美味しい作品です。