さあ検索の海へ漕ぎ出せ!シャリアピンとアルマンコブハサミムシとは?

 地の文の奇抜奇怪なオブジェクトと主人公たちの奇天烈な行動に「起承転結」のリズムはあれど勢いだけで綴られたコレは小説と呼ぶのはアレだし、あり得ないモノが平然と闊歩する様は幻想奇譚なれどあまりに舞台が現実に近すぎて理解を脳が拒否するのー!とバッサリ切るのはわかれどもアイヤしばしばお待ちを。
 よくよく読めばかなり凝ったレイヤー構造なコノ本作、単純な表層だけを読めば格差社会からこぼれ落ちたニートや異国の空の下で働き企業の歯車になる海外技能実習生や取り締まり迫害される不法滞在者など底辺の悲哀が浮き彫りになります、しかし奇妙に浮いたいくつかの単語を検索しググるとある種 世界の実存に対し地殻が歪む錯覚を味わいなんとも言えない不安に襲われるでしょう。
 その瞬間の浮遊感をあなたも味わいませんか?

 果たしてシャリアピンとはなんなのか?

 アルマンコブハサミムシとは?

 人名由来ならばその人物は実在するのか?

 (ˊ̱ωˋ̱)ちなみに検索で打ち込みすぎたのか自分のスマホが「ある」まで打ち込むとアルマンコブハサミムシが変換予測のトップに出てくる奇病に罹患したのが本作を読んでの最大のコラテラルダメージでありました♪