生と死が等価ならば、死は避け難き悲劇などではなく当たり前の日常となる。

 題名やサブタイから想像も連想も出来ないガチ題材に読者も陳腐なキャプションしかつけれないけどスゲーよこれ!
 小春日和に散歩してるような道行きと最後の1行とのギャップは現代倫理を生きる我らが感じる今だけの違和感、きっと半世紀 いやもしかしたら10年もしないでこの作品が「市井の生活を活写している」と評価される時代がすぐそこに。
 しかしありがちなディストピアものに堕していないのは文章から漂ういっそ清々しい青空の如き作風か、それはささやか先生の根幹がそうさせるのだとすれば喝采せずにはいられない♪

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ハチハチ