第38話 転生者と草原での戦闘

会談の後、出撃の号令があり、帝都から半日の草原に陣がひかれた。

結局オダ、タケダ、アサイ、其々のチームは参加となった、ただ参戦は禁止された。

タケダ伯爵の話では、命の危険が無い限り、攻撃するなとの事。


あくまでも後方で、戦場を知るためであり、人殺しさせるためでは無いようだ。

危なくなれば、真っ先に撤退しろ、との宣言があった。


草原はただ風がなびき、静かであった。


2時間ほどして、敵軍が到着、戦端が開かれた、有利だと思っていた敵軍が、戦車は地雷で走行できなくなり、銃は鉄板や盾で、ある程度防御される、銃と戦車へ対抗策が有ると判ると、戦線は、こう着状態になった。


暫く銃や魔法の攻撃で、戦場は派手な音が響いていた。


戦線も、こちらが軍人が主戦力でもあり、戦線は徐々に押して行った。敵軍は敗走気味になったとき、事態が動いた。


敵国の友軍であるはずの元公爵軍が、ナチ軍の市民兵に攻撃を始めたのだ、しかもナチ国側から、青年が前線に出でて、魔法を展開、黒い半球状のドーム型魔法で、死者を次々取り込んでいた、中心に居るのは、ミヤモト先生と元公爵、そして先ほどの青年が一人居る


皇帝陛下が何かに気が付き、ドームから距離を置くように宣言する。


「全軍、野営地に引かせろ、あの魔法は闇魔法だ、銃と火薬だけでの応戦に切り替えだ、敵軍に告ぐ、魔法に取り込まれると死ぬぞ、死にたくなければ、武器を捨てて逃げて来い、我が軍に告げる、非武装者は攻撃するな」


帝国軍は一旦引かせた、逃げてくる敵軍兵士も、武装解除で保護する形となった。


傷を負わされた兵士が、次々に少年の魔法に取り込まれていく、こちらの負傷者も、吸い寄せられるように取り込まれていた。


気になって、陛下に聞いてみた。

「あの魔法は何ですか、陛下は何か知っておられる様ですが」


「15年前の記憶が確かなら、あれは闇教団が使っていた生贄の魔法だ、現在は禁術になっている」


すでに敵軍は、5千人ほどの市民兵は魔法に取り込まれた、無事な市民兵は逃げていた、残ったのは2千程の元公爵軍と関係者のみ。


元公爵が宣言する。


「これから、最強の魔法が展開される、我等教団の生贄になってもらう」


「逃げられないよ、ちゃんと逃亡防止の策は施してあるからね、私の為の実験材料になってもらうよ、銃や戦車で決着つけばよかったんだけど、転移者の助言でもあったのかな?」


少年は今何を言った、実験、とんでもねー奴だな、しかも戦車と言ったな、この世界ではあまり言われない名称だ、こいつがそうか問いただしてみる。


「お前何者だ、多分転生者か、転移者だろう?」


「ほう、そこの兄さん、鋭いね私は転生者だよ、まあ、神様に使命を貰ってる使徒だ」


「使徒?何で使徒が人を実験台にするんだ、しかも生贄を要求する、何の神様だ」


「生贄は魔法のため、使命は別だよ、聡い坊やだね、これ以上聞きたきゃ、仲間になるか、私を倒すことだね」


逃げてきた市民兵の様子がおかしい、次から次に倒れていった、死んだわけではなく、手の腕輪が光っている、腕輪から魔法が発動して金縛りをしているようだ


そこに闇魔法の中から、大量のアンデッドが、飛び出してきた。


「騎士団は倒れた市民を守れ、敵軍とはいえ、死なすわけにはいかん、15年前の教団だな貴様ら、今回は思うようにはさせん」


皇帝陛下の宣言と共に、白銀の鎧を着た兵士と、法衣の集団が、現れた、どうやら別働隊がいた様だが、兵士と言うか神々しさがある集団だ。


気になったので聞いて見た。


「どちらの所属の方ですか?」


「われらは神殿騎士団、戦争なら、場違いではあるが、背信者相手なら、我等の敵である」

法衣の女性が答えた、気になるのは、背信と言うことだな。


「背信者て何です、闇魔法だからですか?」


「我等教会は、闇魔法だから悪とはしない、むしろ人を犠牲にする魔法を、禁術としている、それを使う魔法行使者が、懲罰対象だ、話はココまでだ、皆心してかかれ」


アンデットと共に、ミヤモト先生から、モンスターが召還され、急遽防衛戦に変更となった、神殿騎士は、アンデッドに突撃して絃行った、お約束っぽいな。


俺達は市民兵を守り防衛戦、騎士団はモンスターに向かっていった。


急遽、俺に青年が向かってきた。


「私と遊んでくれるんでしょう、坊ちゃん、逃がさないよ」


目の前に刀が通りすぎるアブねー、アヤ殿下が刃を反らしてくれた。

返す刃が来たが、コノエが刃で受け止めた。

殿下からの反撃を、青年は紙一重で避けた。


「守ると言っただろう、だが、油断しすぎだ」


「ほんまやで、見えてるはずやから、よう気ぃつけんとお陀仏やで」


殿下とコノエから少し窘められる。


「いい護衛付いてるジャン、楽しめそうだね、君たちは護衛付きでもいいよ、私は加護があるからね」


敵が間合いに来てるのは、他のメンバーも判っているが、対処出来たのは、殿下とコノエさんだけだったようだ。かなり強い。


なぜか、青年は俺に執着がある、気にいられた?、しかも敵から、なぜか悲しくなる、戦闘は始まったばかりだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

グラボが熱でチラついたり、ブラックアウトが頻発。修正8月までにします。

読み直しましたが、ココ数話面白くないので改稿します

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

異世界の若返り青春記。神様、彼女も出来ますか? 月夜神楽 @kagura250

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ