第37話 帝国と皇女殿下
開戦前に、顔合わせになると、宣告された。
正直、皇女殿下にはあまり関心が無い、多分、面倒になる。
出陣前日に皇女殿下と顔合わせとなった。
学園で面談、自室で待っていると、ヤギュウ先生が呼びに来た。
先生に連れられ会議室に連れて行かれる、会議室に入ると学園総長が居た。
ちなみに、この学園では生徒会長が、学園総長と呼ばれている。
私と、皇女殿下と、ヤギュウ先生、後は殿下の側近だろうか、女性が一人。
「こんにちは、父から聞いてたが、君が護衛対象になる忍君だね、私はアスカ アヤだ、よろしく頼む、隣に居るのが側用人のキクエだ」
キクエさんが、皆にお茶と、お茶菓子を用意してくれた、一息ついて話す。
「実は、護衛の事なんですが、殿下が護衛と言うのも、気が引けるんですが」
「気にする事はないぞ、将来の、婿候補だからな、旦那様になるかも知れん人を、守るのは当然だろう、私はかなり強いぞ」
「そうなんですね、ムコ?、そんな話知りませんが」
えらい爆弾発言が飛び出してきた、しずくさんからも、聞いてないな。
「ああ、父上が先日の会談で、君を気に入ってな、お前も人柄を見て来いと、話をされていてな、コノエからも話を聞いてたから、今日は顔合わせだ」
「恐れ多いですよ、しかも騎士爵と、殿下とでは、身分の差が大きすぎます」
「問題ない、成人すれば君は、伯爵以上に授爵が予想される、父上はそのつもりだぞ」
危険な発言が飛び出してきた、道理で最低限の人数での、会談だったわけだ。
ヤギュウ先生は、ポカンと口を開けて、呆然としている。
「そもそも、学年が違うんで、お互い何もわからん状況ですから、ムコ候補は保留にしてください」
あからさまに、断るわけにも行かないので、保留にしてもらえるよう、お願いした。
「確かに戦の前ではあるし、君も急にと言われても、戸惑うばかりであろう」
「ありがとう御座います、出来れば護衛もご辞退させて頂きたいのですが」
「それは出来ぬ、皇帝陛下の勅命に当たる、変更は無理と心得よ」
陛下の勅命と言われれば、断れないな、諦めるしかないか。
「御下命、承りました」
「ちなみに、気になる女性は居るのか?」
「今の所は特に、まだ入学して、日も浅いですし」
「ヤギュウ叔母様も候補か、オダの娘と、コノエも候補か」
ヤギュウ先生が、あわてて再始動した。
「アヤちゃん、それ内緒、それに先生でしょう」
「ヤギュウ叔母様?」
「ああ、知らなかったのだな、ヤギュウ先生は私の叔母だ」
情報が過多になってきた、話が裏で、色々進行していた様だ。
殆ど殿下が話してしまった。
「俺、どうなるんですかね?」
「どうにもならん、今の所はな、在学中に授爵も前例はある、君と今回の戦の状況次第で、どうするかは、父上次第だな、ちなみに嫁は基本一人だ、側室は廃止されてるぞ」
心強いが、人生については、妻帯確定とトドメをさされた、話が正式にあれば、一人を候補から決めるようだ。
「まあ戦は目前ですし、よろしくお願いします、婚約や候補の話は、又の機会で」
「それがよかろう、戦に先に、勝つ必要が有るからな」
後は簡単な雑談で本日の会談は終了した。
会談中のその時刻、帝都に向けて敵軍は怒涛の勢いで、帝都までの道中の都市を占拠していた。
皇帝陛下が、負ける振りをさせながら、撤退を重視させていた。
帝都から半日の距離に、広大な草原があり、そこでの対処を、優先させたのだ。
第一に、こちらが、近代兵器の対処法を、知らないと思わせる。
第二に、敵の出陣している、戦力の把握。
第三に、敵兵力への対抗策
戦車5台に兵員2万の大戦力だが、兵員の9割が平民のようだ。
対する帝国の準備兵力は2万、数の上では同等だが、銃火器が敵1万に対して帝国は5千単純計算では図れない状況であった、急遽帝国では鉄の板が、かき集められた。銃対策の簡易の防護盾の準備だ。
この国には、火薬をつめた袋形の地雷があり、戦車対策に使う事にした。
草原に帝国の工兵が、地雷の準備に先行した。
戦車対策で火炎瓶、火炎放射器も作られた。
15年で研究、作成された兵器だ、地球の戦車と違い『耐火性能は低いかも?』と予想、俺からのアドバイスによる対策だ、なぜか凶悪犯罪に、協力している気分だ。
実際、動く攻城兵器として、戦車は使用されてるらしい。
次に、銃に恐怖していると、思わせるため、使われたら、撤退を優先させていた。
事実、死傷者が出た、原因は鎧以外への着弾、幸い死者はまだ少ない。
標準装備の武器でないため、知識不足による被害だった。
戦線は無理な防衛をしていないこともあり、刻一刻と帝都に軍勢が迫っていた。
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書け次第更新、明日は歯医者です。
更新のペースが掴めてません。
ほぼ毎日に戻せるかPC再メンテ中、スキルどう設定するか悩んだため削除
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