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概要
彼の匂いは、いつも私を安心させてくれる
彼はいつも、決まった場所。決まった時間に決まった物を売っている。
一本、五十円。なんでそんなに安いのか。私は、彼に聞いた。すると彼は「お金より、笑顔が欲しいんだよ」と口にする。
彼は今日も。また、今日も。同じものを売り続けている。そして、笑顔を貰って満足気に彼も笑う。
私も、その笑顔には助けられていた。だから、私も彼に笑顔を渡そうとした。でも──……
私が彼に笑顔を渡すことは、もう出来なくなってしまった。
一本、五十円。なんでそんなに安いのか。私は、彼に聞いた。すると彼は「お金より、笑顔が欲しいんだよ」と口にする。
彼は今日も。また、今日も。同じものを売り続けている。そして、笑顔を貰って満足気に彼も笑う。
私も、その笑顔には助けられていた。だから、私も彼に笑顔を渡そうとした。でも──……
私が彼に笑顔を渡すことは、もう出来なくなってしまった。
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