笑える小ネタ

白兎

第1話

◆ 目が覚めた ◆

眠気眼ねむけまなこで顔を洗った。

洗顔フォームと間違えたのは、メントール入りの歯磨き粉だった。

すっかり目は覚めた。


◆ 血液型と性格 ◆

おおらかな性格の友人が献血に行った。

本人曰く、たぶんO型。

「B型だった」と真実を知った。

それから、やけに自己主張が強くなった。


◆ におったらごめん ◆

職場の朝礼中、同僚が一言。

「ごめん、今、おならした」

そう言って、尻の辺りの空気をかくはんした。

音がしないから、すかしっぺだ。


◆ ギリ犯罪 ◆

宗教にハマっている職場の同僚から、

ある日ランチに誘われた。

「妻と、子供も一緒だよ」

安心して食事をした後、宗教の施設へ連れて行かれた。

「サインするまで帰さない」

その後、数時間拉致られた。

結局、サインはせずに解放された。

通報はしなかった。


◆ 人違い ◆

共通の人をイメージしての会話のはずだが、

話を詰めてみると、名前も性別も違う二人の人物を、

どんな勘違いか、同一人物として話している同僚たち。

それに気づいて、大笑い。

聞いてるこっちも、笑いをこらえる。


◆ 手に汗握る ◆

学生の頃、友人が体育館の舞台袖ぶたいそでで、

「緊張すると、手に汗をかくんだ」

と言った。

見ると、手のひらに汗の水たまりが出来ていた。

手に汗握るとはこのことか。


◆ 歯が欠けた ◆

急いで出かけようとしていたとき、

こけて顔面強打、前歯欠け、出血。

用事を済ませ、歯科医院へ行った。

関西人の歯科医師、

「ちょっと削ろぉか?」

施術後、

「少し下に出てたから、削ってちょうどええやん」

これは気遣いか、それとも関西のノリなのか?


◆ イトウさん ◆

職場でのこと、イトウさんに用事があったので呼んだ。

「イトウさん!」

同時に三人が振り向いた。

「ごめん、たかしさんです……」

下の名前を呼ぶのはハードルが高い。


◆ 年賀状 ◆

一通の年賀状が届いた。

『去年は会えなかったから、今年は会おう』

友人であることは間違いないが、

差出人の情報が一つもない。

こんな間の抜けた奴は一人しかいない。

「これはお前だろ」

一応確認したら、やっぱりだ。

 

 


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笑える小ネタ 白兎 @hakuto-i

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