推し活は、物理的に。

@r_417

推し活は、物理的に。

***


萌えが大事。

癒しこそ至高。

胸キュンこそ正義。


あらゆる角度から楽しめるが故に、議論も白熱しがちな『推し活』。

そんな『推し活』を僕が一言で表現するなら『物理的な押しこそ真理』だと思っている。


さて、『物理的な押し』と言ったところで、自分以外のファンを『押し』出すような行為を肯定しているわけではない。ここは是非とも押さえて欲しい。


推しの楽しみ方は千差万別。

公私ともにオープンにするケースもあれば、家族にさえ秘密にするケースもあるだろう。しかし、ベクトルこと異なれど推しを愛する気持ちを共有したい願いを持つ人は思いのほか多くいる。


友に伝えるべくタップするスマホ、昂る気持ちを伝えるSNS……。

果てや、ブログに小説サイト……。


キーボードという物理的なアイテムを用いて、感動を分かち合うことを含めて推し活を楽しんでいる人は存外多いと思っている。


事実、僕も『今』。カクヨムという小説サイトにキーボードを物理的に押しまくりながら、推し活のことを書いている。


「えー。そんな! いつ身バレするか分からないこと、するはずないじゃない!」


もしかしたら、怪訝な顔をして答える人がいるかもしれない。

そんなアナタに伝えたいことが一つある。


じゃあ、どうして『今』僕の文章を読んでいるのかな?

きっと検索したんだよね? キーボードを物理的に押して、ね? そうだよね?


何も物理的に押すキーボードは、推し活の発信者ばかりではないだろう。

推し活の情報を集めたい受信者だって、使うスタンダードな手法なのだ。


推しの愛を共有するため。何より、推しの情報を幅広くゲットするために、もしかしたら『今』また押しているのではないだろうか?


テレビの録画ボタン、通信販売の注文……。


ほらほらほら! 推し活に『押し活』は欠かせない。

もはや不可欠な存在と言ってもいい。


『物理的な押しこそ真理』


アナタもそう思わない?



【Fin.】

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

推し活は、物理的に。 @r_417

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ