お菓子作り初心者の皆さんへ ☆KAC20222☆

彩霞

米粉のススメ

「推し」とは主に、「俳優や声優、物語のキャラクターなどの支持をすること、ファンであること」だそうですね。21世紀になって広まった言葉だそうですが、近年使われることが多くなってきたこともあり、少しずつ辞書の項目にも「推し」が登場するようになってきました。

「推し」は人が対象物となっているような感じがありますが、「~を支持すること」は人に限ったことではないですよね。

 建築物や鉄道などに対して「推し活」をする方もいらっしゃいますが、たとえば自分が普段使っている商品のなかに「この会社のものがいい」とか「この人が作ったこれがいい」と思い、その商品を買い続けることも「推し活」の一種なのではないかと私は思います。

 ということで今回は、「推し活」という言葉を勝手に拡大解釈して、私の推しについてお話したいと思います(笑)


 前置きが随分と長くなってしまいましたが、タイトルを見て察しがついた方もおられるかもしれませんね。私がここで語る推しは「米粉こめこ」です。

 先月、米粉や生米を使ったパンの話を書いてカクヨムさんに投稿しました。

 米粉でパンを作り始めたのは、田舎の一市民として年々米の消費量が減少し、田んぼが少しずつ消えてしまっていることを懸念していることが一つの理由です。

 米農家の人たちが、懸命にお米を作っているのを知っていることもあって、少しでも多くの人がお米に興味を持ってくれたらいいと思い、「米粉」を使ったパンやお菓子を作りながら、ひっそりと「推し活」をしています。


 さてさて。

「米粉」の魅力を知らない方のために、少しだけ「米粉」のことをご紹介しようと思うのですが、皆さんはお菓子作りはよくされますか? それともあまりやったことがないでしょうか。

 もし後者ならば「米粉」はお菓子作りの入門にぴったりです。お家時間が増えた今、家でお菓子を作ってみるなら「米粉」からはじめることをお勧めします。

 何故か。

 それは「『米粉』という粉が、とっても扱いやすいから」です。


 私はつい先日、スコーンを作りました。

 スコーンとは小麦粉、バター、牛乳、ベーキングパウダーなどを混ぜて焼いたイギリスの小型のパン(またはビスケット風のお菓子)のことです。

 米粉で作るお菓子づくりの本のなかに、スコーンの作り方が書いてあって、面白半分に作ってみたところ、思ったよりも案外美味しく仕上がりました。


 私は小麦粉でもスコーンを作ったことがあるのですが、米粉で作った方が断然楽です。それは「生地がベタベタしないから」。

 小麦にはグルテンが含まれているので、生地に水分を含ませて捏ねるとねばねばしてきます。それが手にくっつき煩わしく感じるのですが、米粉にはグルテンがないため、生地が手にくっつくことはありません。またグルテンがないお陰で、いくら混ぜても仕上がりにほとんど影響がないことも初心者にとって有難いポイントです。


 またねばねばしない、ベタベタしない、ということは、クッキーづくりも簡単にできます。クッキーは大体型抜きをすると思いますが、小麦粉の生地だと型にくっつきやすいので上手く抜けないときがあります。

 しかし米粉はそのような心配をしなくていいので、複雑な型でも簡単に抜くことができます。

 ちなみに、使ったボウルやゴムべらなどを洗うのも簡単です。


 いかがでしょうか。

「米粉」のほうが、小麦粉よりもお菓子作りが簡単そうに思えてきませんか?

 もちろん、小麦には小麦にしかない魅力があるので、どちらを選ぶかは一人ひとり自由です。しかし「米粉」を選ぶ一つのポイントとして、どこか頭の隅に置いていてくださると嬉しいなと思います。

 そして、一人でも多くの方が「米粉」に触れる機会が増えたらいいなと思いつつ、今日も米粉の「推し活」をコソコソとやっていきたいと思います。(これを「推し活」と言っていいのか本当はよく分からないんですけど……汗)


 お粗末なお話を最後までお読み下さり、ありがとうございました。


(完)

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