不運  そして「部活」

みな、本当の不運をご存知だろうか。

行くところ行くところで災難に見舞われる。厳しい人生である。そして、その人生を...謳歌する。


この男、全く懲りていない。あんなことがあったにも関わらず、部活をしたいと抜かすのだ。バカである。

とはいえ部活は学生の楽しみ。何に入るかで今後が決まる。


悪士は友達がいる。むしろ不運のお陰でよってくる人が増えたのだ。同じく、バカである。


「うーん、読書部なんてどうだ?他の学校では聞かないだろ!まあ...比較的、安全だろ!」

強士の意見である。普通に考えれば素晴らしい意見である。

普通に考えれば。


「じゃあそれにするわ!」

バカである。

図書室など危険の山。彼に安全などないのである。


案内され図書室へいく悪士。その最中、なぜか不運は起きなかった。

私はしっている。これは嵐の前の静けさというやつである。

ここまで当てはまる者は悪士以外いないであろう。否、いないのである。


「じゃあ、行ってく(ガシャン ドカン)

るわ!!」


隣で本棚が倒れたのである。

大変危険である。この時点で強士は気づいていた。しかし、あえて言わなかった。

なぜか?

自分にはどうしようもないからである。

しかしここは友達、

「ちょくちょく見に来るわ!」

何かあったらすぐに駆けつけようと考えていた。


「おう!じゃあな!」


悪士は本を探すため、本棚と本棚の間に入る。

皆さんご想像してみてくれ。悪士が通るところ全ての本棚が悪事の方向へ倒れるのだ。

ホラーゲームでしかみたことのない映像である。

この本棚は後で強士が片付けることとなる。

ちなみに、悪士はその事をしらない。





この男、不運である。

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転校生 不幸である! @kumorunn

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