千佳、二刀流を語る。

大創 淳

第一回 お題は「二刀流」


 ――僕は、今日もエッセイを書く。連載千回の更新に挑んでいる。



 作品名はウメチカ……『新章たるウメチカ!』


 この間で、六六六回のゾロ目も過ぎて、もう二年と一か月となる。その前には『りかのじかん』という作品があって、僕はその跡に続いた。どちらも『ボクッ娘』が主人公で書いている人なの。僕は星野ほしの千佳ちか。双子の姉の星野梨花りかに続いてエッセイを書いている。


 そして近頃は……


 二人でコラボすることも多くなったの。以前は僕がプロデュースした作品を、梨花が執筆するということもした。それはエッセイとロボット小説が合わさったもので、ある意味では、この時点で二刀流かも? ……と、そう思われる。



 しかしながら、このエッセイの中でも、

 ――まだ語られていなかったエピソードがあったのだ。


 そのタイトルは『りかの学習帳は、四季折々のスーパーロボット』……身長五十七メートルの体重は秘密の、リアルロボットからスーパーロボットに進化した五つのメカが合体するロボット。それはまさしく昭和のスーパーロボットの特徴を兼ね備えていた。


 エンペラーと、そのロボットは名付けられた。


 得意とする攻撃には、剣術を使うことも……多くは語られなかったけどあった。振り翳す剣は二刀流。実は、メインパイロットの葛城かつらぎしょうさんの隠れた特技は剣術……剣といってもフェンシングの剣ではなく日本刀でもなく、中国の刀でもなく、もっと近代的な武器のビームサーベル。右手にも左手にも握られて、敵の首を断つことも屡々で……


 それは何故? 敵のロボットの構造に、翔さんは詳しかったから。かつては翔さんも敵の組織の人間だったから。ロボットの頭部はメインカメラ。コクピットは胸か腹部が多いことから、この戦術が用いられた。それはロボットの動きを封じるのと同時に、その操縦者の命を救うという二刀流の戦術。二刀流なだけに、二つの意味が備わっている。


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千佳、二刀流を語る。 大創 淳 @jun-0824

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