テラー・オブ・テラーと恐れられた粛清少年軍人。終戦後、新職種『語り部』として世界を渡る

その少年は『恐怖』ではなく、『語り部』として転生する。

　かつて敵味方問わず戦場で恐れられていた少年兵であるハイネ・ユークスは戦争の終結により、兵士としての役割を終える。その後、ハイネは帝国を追われる身になり、兵士という自身の在り方に疑問を持つ。その後、兵士という職を捨て、新たな職に選ばれたのは戦場とは程遠い『語り部』という職。戦場生まれのハイネに、もちろん物語を作る才はなく、最初は苦悩するが、その途中で色々な人に出会い……