第48話 シルバニ◯ファミリーでオープンエンド遊び

「これはなに?」

「それは鉄橋テッキョウだよ」

プラレールで遊ぶお孫ちゃんとデバネズミ。

質問する2歳児あるあるだけど、私の口癖が移ってしまった。

語尾に必ず「かしら?」をつける。なんかごめんなさい。


「これは? これはなにかしら?」

「それは……ごめん、ばあば、字が小さくて読めない。

何て書いてある?」

「福島県ね、教えてくれてありがとう。えっと、福島県ってどこ?」

日本地図のパズルで遊ぶお孫ちゃんと私。

福島県のピースを持ったまま固まるデバネズミ。

実は私、47都道府県がいまだに分からないのだよ。

恥ずかしいけど、どこに何県があるのか微妙。

「北海道と沖縄と静岡と愛知を先にはめよう!」

ポンコツばあばの提案に従い北海道を手にするお孫ちゃん。

尻尾しっぽがあるねぇ。北海道はここ」

パチッとはめてご満悦だ。その笑顔の可愛さよ。

けれども……。

47都道府県。全部はめないと気が済まないお年頃。

達成感は大事よね。

「えっと、これは何て書いてある? ばあば、字が小さくて読めない」

「しまねけんってかいてある」

「教えてくれてありがとう。島根県ね、えっと…」


島根県のピースを持ったまま固まるデバネズミ。

やばい、やばいよね。

字も読めないし、場所も分からない。

キラキラと輝いた目で私を見るお孫ちゃん。

段々と笑顔がなくなり、どんよりとした空気感に。

「違う遊びにしようかっ。シルバニ◯ファミリーしよう」

ポンコツBBA でごめんよと心の中で謝るデバネズミ。


おままごと。お医者さんやお店屋さんごっこ。

私はオープンエンドの遊びの方が好きだ。


「いらっしゃいませ、なににしますか?」

「おねちゅはかりましょうね」

「ポストにてがみがとどいています」

「みんなで、ごはんたべましょ」


お孫ちゃんのペースでごっこ遊びに付き合うデバネズミ。

いや、気がつけば自分が夢中になってしまう。

ミニチュア好きな私はシルバニ◯ファミリーの虜。

娘の時もそうだったけど、家と人形は買うのよ。

ベンチやハンモックなど他の家具は100円均一で購入。

カーテンや布団は布の切れ端で手作り。

食べ物は100円均一の小麦粉粘土で手作りしたの。


しかし、30年近く経っているからね(泣)

糸が針に通らない(笑)

寿司の軍艦海苔巻の海苔が巻けない。

老眼ポンコツばあばになってるデバネズミ。


そして致命的なことが。

パン生地とピザ生地の色の作り方を忘れてしまった。

原色12色の小麦粉粘土。

頑張っても生地のあの微妙な色が出せないのです。


仕方ない。諦めるしかない。

トイレも100円均一で買ったので、

そっちに入れてしまおうかな。

柔軟性って大事よね。


近況ノートです。

https://kakuyomu.jp/users/hanasu-hosito/news/16818093089337250279

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ハダカデバネズミの幸年期♡ パート3 星都ハナス @hanasu-hosito

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