第4話 SWIFT排除によってロシアはどうなるのか?
*SWIFTの内容に一部間違いがあったので、内容を変更しました。
ウクライナ問題に動きがあったので、追記で書くことにしました。
ウクライナに対して直接的な軍事介入こそしてこなかったEUとアメリカですが、ついに「ロシアをSWIFT《スイフト》」から締め出すという措置をとることにしました。
ニュースを見ていて「SWIFTってなに?」と思った方もいるでしょう。
「SWIFTとは何なのか?」
「SWIFTから排除することによって、ロシアはどのようになるのか?」
そして「なぜアメリカ、EUは動かないのか?」これらについて、 お話していきたいと思います。
【なぜアメリカとEUは動かないのか?】
ロシアから攻撃を受けているウクライナの様子は連日報道されています。
そんな中、NATO各国の首脳たちはロシアを非難するだけで、軍事介入することはありませんでした。
それはなぜでしょうか?
まず、アメリカの立場ですが「世論がウクライナ問題への軍事介入に対して消極的です」
というのも、かつてのアメリカは「世界の警察」的な立場で、世界の治安維持のために各国に米軍を派遣していました。
アフガン米軍在住などが記憶に新しいと思います。
「世界の治安維持」という大義名分はともかく、米軍を世界に派遣にはお金がかかります。
そのため税金が高くなり、アメリカ国民の財布を圧迫していましたが、バイデンが大統領になってようやく、各国の米軍は撤退しつつあります。
ようやく米軍が撤退して苦しかった財政もよくなりつつあるのに、また米軍を他国に派遣するのは、アメリカ国民的にもあまりよく思っていないようです。
なのでアメリカの世論(国民の声)は、米軍の派遣に消極的なんですね。
そしてEUですが、ヨーロッパは石油、天然ガスをロシアに頼っています。
第3話でもお話しましたが、プーチン大統領は国内でとれる石油を売りまくって、お金を稼いで、テレビ局を買ったとお話しました。
そう、ロシア最大の主な財源は石油、天然ガスです。そして、ヨーロッパはロシアにとって石油を買ってくれるお客さんであり、ロシアはヨーロッパのエネルギー源でした。
なので、ヨーロッパ(EU諸国)はロシアとの関係を断ち切ることができなかったのです。
一見プーチン大統領は暴走しているように見えます。
しかし「アメリカの現状」と「ヨーロッパのエネルギー事情」を見て、「NATOは動かないだろう」と踏み、今回のウクライナ侵攻を行ったのかもしれません。
しかし、最新のニュースでは「大々的にロシアをSWIFTから排除する」という報道が流れていますが、SWIFTから排除されたロシアは一体どうなるのでしょうか。
【SWIFT排除によってロシアはどうなるのか?】
SWIFTとは国際銀行間通信協会の略で、国境を越えてお金の情報をネットワークでやり取りする金融情報システムの事です。
なので国際貿易を円滑に行うためには、欠かせないシステムです。
そのシステムから排除されたということは、ロシアは他の国の銀行とのやり取りができなくなるので、他の国の商品を買うことができなくなります。それだけじゃなく、売った商品のお金を受けとれなくなるし、今後商品を売ることもできなくなります。
また、他国の株を買ったり、他国の銀行からお金を借りることもできなくなるので、ロシアは経済的に孤立してしまった状態です。
お買い物だけじゃなく、商品も売れないし、お金を借りることもできない。山奥で自給自足しているならともかく、このような状況ってメチャクチャ厳しいですよね。
「SWIFTから排除は金融の核爆弾」と例えられますが、この経済制裁がどれだけ厳しいかわかってくれたかと思います。
しかし、厳しいのはロシアだけじゃなく、EUも同じです。
何度もお話していますすが、ヨーロッパにとってロシアはエネルギー供給源です。なので、オランダ、ドイツ、イタリアはロシアの天然ガスに頼っていました。
SWIFT からの排除というのは、「ロシアから天然ガスを買わない」という決意です。
エネルギー問題を抱えながらも、ロシアからの天然ガスを断つということは、EU諸国もそうとうな覚悟をしての措置だと考えられます。
また、ロシアを相手にしていた貿易も停滞するので、様々な商品の高騰は避けられないので、制裁を加える側にとっても痛みを伴うことは、私たちも念頭におかなければいけません。
最後に素人のつたない解説ですが、最後までお付き合いしていただき、ありがとうございます。
ロシアはなぜウクライナに攻め混んだの? ロシアの今と歴史を分かりやすく解説 東樹 @itukiazuma33
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