自信をもって人にお勧めできる

主人公の一人称で進められるストーリーにおいて
その主人公のキャラクター性を最も顕著に表すのは地の文だ。
本来なら言動や行動によって発揮されるキャラクター性だが
練られた一人称においては地の文そのものがキャラクター性を発揮する。
主人公が使う少々難しい言い回し等々が、主人公の能力、行動に強い説得力を持たせる。

それは同時に読者に強い納得感を与える。
つまり違和感を感じさせないのだ。
設定がごく自然に主人公を物語っている。

また出てくる登場人物のキャラ立ちが素晴らしく上手い。
これも作者の文章力のなせる技だろう。
キャラクター各々の行動や言動を読者にすんなりと受け入れさせている。
ここでもごく自然に設定がキャラクターを物語っているのだ。

物語が設定を語り、設定が物語るので、文章力の高さも相まってグイグイと読み進めていける。
このレビューを読んで、少しでも読んでみようと思った人がいたらぜひ読んでみて欲しい。
好き、嫌いはあれど、読んで後悔する事は無い事だけは保証できる。

本レビューは本作品のネタバレをしないよう、書いているが
一点、作品の内容についての言及を許してほしい。

ドS師匠キャラは最高である。
最高なのである。

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