悪役皇子のやり直し ✿『英霊達の魂』に触れて生涯を学んだ凡人、努力と研鑽の果てに超越者へ至る!!
shiba
第1話
昏い森の奥で茫然と
「腹違いとはいえ、血を分けた兄弟達だ。皇位継承の争いはしても、本気で死んで欲しいなんて、一度も思ったことはない。当然、付き従ってくれた者達もな……」
個々の思惑は人それぞれ自由であるため、俺を次代の
絶え間なく沸き上がる
幼い頃より甘やかされて育ち、
その結果、自身を
「ッ、う… ま、また酷い顔になってますよ、
必死に抱き留めた腕の中、樹々の合間より飛来した数本の矢を胸に受けて吐血しながら、最後まで共にいてくれた
今更なにを遠慮する必要があるのかと、頬を押し当てれば
「私は… 貴方の気まぐれで
「…… こんな終わり方でもか?」
「はい、次があるなら、もう、い、ち…………」
「御同行を願えますか、二ノ宮」
「黙れ下郎、貴様らの思い通りになってやる気はない」
多くの一族郎党や臣民を死なせた上、無様に生き恥を
言わずもがな当然の如く痛いし、苦しい、口の中が血の味しかしない。
憐れみなど、様々な感情の籠った視線が突き刺さる状況で死に
……………
………
…
と言ってみても、時間の経過なんて定かではないが、
(覚悟が足りない、熱量が足りない、修練が足りない、知識が足りない、教養が足りない、思慮が足りない、優しさが足りない、感謝が足りない、無いもの尽くしだな)
それでも国の第二皇子という立場だったので、望めば他人の物だろうと
生来の環境に溺れた
海を越えた先にある
延々と流れ込む “他我” に揉み洗われ続け、長い時間を掛けて徐々に “自我” が漂白されていくも…… 仮に輪廻転生の仏教的な思想が
(こんな愚者のせいで、運命を歪めてしまった皆のためにも、な……)
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