狂おしいほどの想いを封じ込めてでも守り通したいものがあった遠い日のこと

高校時代の友人から結婚式の招待状を受け取った主人公が、かつて彼に対して抱いていた叶わぬ想いを回想していくお話です。

強く恋焦がれる気持ちを、どうしても伝えるわけにはいかなかった。
淡々とした語り口だからこそ、どれほどの意志で想いを封じていたのかが伝わってきました。

苦しくて悔しい。惨めで切ない。
だけど、隣にいる彼の笑顔と信頼を守った。
その靭さに、涙が出るほどの美しさを感じました。
情緒表現豊かな、素晴らしい作品でした!

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