友情結婚の婚活。結末。
ところが、なんとその後立て続けに4人の方をご紹介いただけたのです。
7つ年上のノンセクシュアルのBさん、5つ年下のアセクシュアルのCさん、5つ年下のゲイのDさん、7つ年上のゲイのEさんです。
Bさんの第一印象は変わった方、でした。正直、交流期間へ移行するかどうか迷ったほどです。しかし、紹介できる人が少ない、と脅されていましたから、ダメでもともと、と交流期間へ移行しました。
その後、Bさんをキープしている状態でCさんにお会いしました。Cさんは地方にお住まいで、お見合いのためにわざわざ上京されたそうです。
いい人でしたが、仕事の関係でお互い引っ越しは難しく、結婚したら別居婚になる前提でした。結果、Cさんの方からお断りのご連絡をいただきました。
さらにBさんのキープを続けたまま、Dさんとお会いしました。それまでお会いした中では一番気の合う方だと思いました。結婚を抜きにしても友人になれたら、と思うほど。
そんなわけで、Dさんとも交流期間へ移行しました。
EさんにはBさんとDさんをキープした状態でお会いしました。Eさんはかなりご自身のライフスタイルが確立されている方で、それが私とは合わないと思い、お断りしました。
BさんとDさんは本当に対照的でした。
一緒にいて楽しいのはDさん。しかし、人生のパートナーとしては少し頼りなさを覚えていました。
学歴や年収は気にしない、と考えは改めたものの、一緒に生活するとなればどうしても生活水準を合わせなければなりません。Dさんは年収が低めで借金もあったので、今の自分の生活水準を下げるか多少私が養う必要が出てくることが予想されました。
一方Bさんはその逆。学歴や年収は私と同等かやや上で、生活水準の面で我慢を強いられる可能性は低そうでした。
しかし、一緒にいて不快ということではないのですが、考え方や行動、発言がちょっと独特でした。
本当にとても迷って、数少ないカミングアウトをしている友人に相談もしました。
それで最終的にどうしたかというと、私はBさんと結婚することにしました。
友人としてどちらか選ぶのであれば間違いなくDさん。しかし、改めて友情結婚の目的を考えた際に、第一に親、次いで世間体、最後にパートナーというのが私の優先順位でしたから、最悪仮面夫婦になればいいと思いました。
それからもう一つの決め手。
「俺たちにこれ以上すり合わせることはないと思う!」
と、BさんがDさんよりも先にはっきり言ってくれたことです。
婚活は精神と体力を削られるので、今『はい』と言えば解放される、というのは大変魅力的なことでした。
こうして私の友情結婚の婚活は、Bさんとの結婚という形で幕をとじました。
Bさんと結婚してどうか、恋愛感情はなくても家族になれるのか、はまた別の機会に。
***
最後までお読みいただきありがとうございました。
友情結婚の婚活やってみた。 神原依麻 @ema_kanbaru
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