剛腕の除霊師 加々良雪斎【廃病院の怪編】

山吹晴朝

第1話 廃病院の怪

 「ねぇ、知ってる? 廃病院に出るっていう幽霊の話」


 そんな噂話を聞いた宝鴨たからがも大学心霊サークルは深夜の1時、大学から車で30分程の距離にある人々が寝静まり街灯の明かりのみを残して暗闇に包まれた、宝鴨市たからがもし屋葱町やねぎちょうの外れにある夜霧山よぎりやまに佇む廃病院の前に来ていた

 廃病院は長く人の手が入っていない為か建物は所々崩れていて、駐車場があったと思われる土地は草木に浸食されており、どうにか形を保っていた看板に書かれている病院という文字が無ければそこが何の場所だかわからない程に荒れていた

 そんな廃病院の姿に心霊サークルの面々は皆、気圧されていたが、一番後ろに立っていた長い黒髪を靡かせ涼しい顔した美しい美女が口を開いた


 「それで宮部さん、ここが目的の廃病院なんですね」


 彼女の名は百目鬼とどめきみなも、心霊サークルに最近入ったメンバーであり、その美しさから宝鴨大学一の美女と呼ばれていた

 

 「ええ、そうです。ここが最近噂の夜霧山病院です」


 そんなみなもの問いに答えた眼鏡をかけた長身面長の男が、宝鴨大学心霊サークルの代表の宮野一徳みやのいっとくであった

 一徳はとてつもないビビりでありながら子供の頃に見た心霊番組に心を奪われた為に大学の心霊サークルに入り、更にその代表をしているという変人であり、そして今も目前に見える病院の不気味さにビビり青ざめた顔に流れた汗をハンカチで拭っていた

 するとそんな一徳の顔を覗き込むように、横からひょこっと小柄な女性が顔を出した


 「代表、顔色悪いですけど大丈夫ですか?」


 「おおっと、びっくりしました!! はぁ、なんだ誰かと思ったら小暮さんですか。驚かせないでくださいよ」


 「驚かせてませんよ、代表がビビり過ぎなだけです。それに誰かと思ったらって、そこにみなもちゃんがいるんだから代表に話しかけるのなんて、私か拓ちゃんのどちらかしかいないじゃないですか」


 ただ声をかけただけで過剰ともいえる驚きっぷりを見せた一徳に少し呆れたような顔でそう答えた女性も、心霊サークルのメンバーの一人であり名を小暮花音こぐれかのんといった     

 花音はその身長と顔立ちから小動物のような可愛さを彷彿とさせる為か、男女問わず人気があった

 だが一徳はそんな百人いれば百人が悶えるように可愛らしい花音の呆れて冷ややかになった瞳にもビビッて、更に顔を青ざめながら呟く


 「それはそうなんですが………。ほらこういう所ですし、もしかしたらって」


 「幽霊だと思ったんですか? それならそれで捕まえてやる!!ってくらいの気概見せてください。心霊サークルの代表としてちょっと頼りないですよ」


 「それは、まぁ、はい、ごめんなさい」


 花音の言葉に、一徳は痛いところでも突かれたのか胸を抑えながら項垂れる


 「はははは!! 確かに代表の貫禄は無いな」


 2人の背後から楽しそうな笑い声が上がる

 そして肩に大きめのカメラを抱えて現れたのが、心霊サークル最後のメンバーでカメラ係でもある大塚拓二郎おおつかたくじろうだった

 拓二郎は長身である一徳よりもさらに大柄で180㎝後半はあり、更にその身長に見合うような筋肉を兼ね添えたムキムキな肉体をしている

 そして拓二郎と一徳は大学に入った時からの親友で、共に数々の戦場(ただの心霊スポット。それに一度も幽霊らしきものに会えていないおまけ付き)を駆けずり回った悪友でもある

 ちなみに小暮花音とは二つ年が離れているが、幼少期から共に育った幼馴染である

 それが理由でか、花音からは拓ちゃんと呼ばれていた


 「だが、花音あんま言ってやるな。これでも初めて会った時に比べると僅かにだが、成長してるんだから」


 「それは褒めているんですかね、拓二郎」


 「そりゃあ褒めてるさ。まっ、そんなことは置いといてだな、あれが夜霧山病院か

思った以上にボロボロだな………」


 「まぁ、廃院になってから解体業者などの業者が入る度にトラブルが多発してるとかで、一度も人の手が入ってないですからね」


 この廃病院で起きたトラブル、その多くは視線や人影や謎の声などの実害があまりないものではあるが、いざ解体作業が始まるとその度に機器の異常や突然の瓦礫の落下などの事故で怪我人が続出しているといったものだった

 その話を聞いた花音と拓二郎の二人は何だか急にここら一帯の温度が下がったように感じて、僅かに震えた身体を擦りながら話し出す

 

 「うへ~、ホントっぽいやつじゃないですか、ここ」


 「確かに今まで行ってたとこよりは、ザ心霊スポットって感じだな」


すると急に最初の一言を最後に今まで黙って三人の話を聞いていたみなもが、口を開いた


 「でも、それだけじゃないんですよね?」


 その言葉に一徳は待ってましたとばかりに、この廃病院に関する更なる心霊話を始める


 「ええ、ここ一、二か月ほど前からこの廃病院に肝試しに来た人達、その多くが病院内を徘徊する巨体の女の霊をハッキリと目撃しています」


 「嘘っ!?」


 「おいおい、マジかよ………」


 「………………」 


 「ええ、ですので今回は今までよりも危険な撮影になるかもしれません。ですが私たちの目標である心霊映像撮影の成功の為に頑張りましょう!」 


 一徳の言う心霊映像の撮影、それは一徳と拓二郎がせっかくなら卒業までに大きな目標を作ろうと心霊サークルに入るときに決めたものであり、そして一徳が代表になってからは心霊業界の衰退と共にみなも以外で新規で入ってくることが無くなった心霊サークルに人を呼び込み盛り上げる為に、サークル全体の目標になっていたものだった

 

 「怖いけどまぁ、二人とも大学最後の年だし、それにメンバー不足で来年から心霊サークルが機能しなくなるのも嫌だし頑張ろうかな」


 「だな、いっちょ気合入れて頑張るか」


 「………………………」


 「みなもちゃん? 大丈夫?」


 「…………ん、ええ大丈夫よ。頑張りましょう」


 「それでは、時間もありませんし行きましょう」


 そして廃病院の門を乗り越えて敷地を小走りで進んだ心霊サークルの四人は、巨体の女の霊が目撃された廃病院内へと入って行く

 だが彼らは知らない、この先に何が待ち受けているのかを



        ――――――――――――――――――――――



 廃病院内に入った4人はまず壁に取り付けられたフロア図を確認した後、一階の入口から右側の端にある階段へと歩を進めた

 一徳が先頭に立ち、その後ろに花音、みなも、そして撮影係の拓二郎という順番で歩く彼ら4人は、まず一番手前にある部屋を調べるために扉に手をかけた

 そしてガタついた扉を力任せに動かして開けると、暗い内部に向けて手に持ったライトを照らしていく

 だがその部屋では何の異常も見つからず、隣の部屋へと移動した

 そして隣の部屋でも4人は先程の部屋と同じことを行って内部を調べるが、またもや何の異常も起こらず隣の部屋へと移動していく

 それから15分程の時間をかけて廊下の端の階段へとたどり着いた4人であったが、一階では何の成果を得られることなく、その結果に一徳、花音、拓二郎の三人は落ち込みながら二階へ向かうことになった

 そして階段を上がって行く中で4人は、怖い話に出てくる無限に続く階段などの階段にまつわる現象にも出会うことなく、しっかりと二階に到着した


 「さて、一階では何の心霊現象も収められませんでしたが二階こそは何か起こるはずです。気を取り直して行きましょう」


 そして20分後


 「代表、心霊現象の一つも起きませんよ!!」


 彼らは一切の心霊現象を体験することなく、反対側の階段の前まで辿り着いていた

 

 「う~ん。女の霊は最近の事ですが昔から声とか足音とか聞こえたって話が良く上がるくらいには、心霊現象が頻発するはずなんですが………。何も起きないですね」


 「ガセネタでも掴まされたか?」


 「そうね、ここまで来ても何も起きないのだし、その可能性が高そうね」


 「いえいえ、情報自体はSNSの呟きと、いつも私が使っているオカルト掲示板の書き込みを精査した結果ですからそんな事は無い筈です。それにまだ三階が残ってますから。そこでこそ」

 

 「まぁ、今のところ心霊現象の一つもないがここまで来たからな、行こうか」


 「はぁ、代表の顔を立てないといけませんし仕方ないですね」


 「花音は怖いだけだろ」


 「な!? そんなこと無いですから!!」


 「おいおい、図星突かれたからって殴るなよ」


 「こんな場所でいちゃつかないでください、お二人とも。それにこんなことをしているうちに一徳さんがもう階段を上がってますよ」


 ポカポカと拓二郎を殴る花音を引き剥がしたみなもは、もう階段を上がろうとする一徳を指さす

 その後ろ姿を見た花音と拓二郎は慌ててその後を追って歩き出す


 「一徳、ちょっと待てって」


 「代表、心霊スポットでの単独行動は死亡フラグですよ!! だから待ってください!!」


 「はいはい、なら早くしてください二人とも」


 そして4人は階段を駆け上がり、そして廃病院の三階へと足を踏み入れた

 

 ――――――――――――――――――――――


 

 3階に上がった4人がまず目にしたのは、廊下の各所に積まれるように置かれた壊れたベットの残骸だった

 その残骸を見ながら4人は廊下を歩いて行く

 

 「何か、他の階よりも荒れてません?」


 「ああ、俺らより前に来た連中が荒らしていったってところか?」


 「そうですね、その可能型が高いと思います。ですがそれにしては壊し方が力任せにって感じですし数も多いです。もしかしたら幽霊の仕業かもしれませんよ」


 「それってお前が言っていた、デカい女の霊のか?」


 「ええ」


 「だとすると、だいぶヤバい奴だな。その霊は」


 「はい、ですので気を付けて行かない「か え し て」………と!?!?」


 その時、一番前に立っていた一徳が突然三人の方に向かって振り向いた

 そして一瞬にして青ざめた顔をしながら目を見開いて固まった

 まるで信じられない、それこそ幽霊でも見たかのような顔した一徳の顔を見た花音と拓二郎も一徳と同じ様に振り向いた

 

 「おい、どうしたんだいっ………」


 「代表? 何でいきなり振り向いたんで  す  か?」


 そして振り向いた先に居た「ソレ」を目撃して、花音と拓二郎の二人も一徳と同じ様に青ざめて固まった

 彼らが見たものそれは、暗闇のように黒い長髪にボロボロの病院着のようなものを身に着け、そこから見える腕や裸足の脚は血が通っていないと思わせるように青白い長身の女だった

 その女は頭が天井に着いてしまうためか、背中を丸めたような体勢でゆっくりと4人に向かって動き出した

 くぐもった声でブツブツと言葉を呟きながら



 「痛い」           「か え し て」

      「助けて」                 「死ね」

  

              「誰か」

  「な ん で」               「寒い」  



 底冷えする程に不気味な声、同じ世界に存在しているとは思えない姿、そして明確に見える死への恐怖によって一徳たちは悲鳴を上げる事もその場から一切動く事すらも出来なかった

 だがその時、一徳たちの状況を大きく変える出来事が起きる


 「皆さん!!」


 それはいつの間にか彼らの背後に居たみなもの声だった

 恐怖が支配するこの場の空気を切り裂くように響いたその声によって、三人は身体の自由を取り戻す

 

 「階段の方へ走ってください!!」

 

 そしてすぐに身体の自由を取り戻した彼らの下へ畳みかけるように、みなもからの指示が飛ぶ

 まだ困惑と恐怖の中に居た彼らだったが、その指示のおかげでどうにか恐怖を打ち破って先程上がってきた階段とは反対側にある階段へと、震える足を動かして走り出した

                      

          「ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ」

                         「か え せ」 

   「か え せ」             

               「か え せ」


 

 耳障りな女の霊の声が背後から響く中、どうにか階段の前へとたどり着いた4人の視界に最悪ともいえる光景が映り込む

 それは階段を塞ぐように張り巡らせられた髪の毛による分厚い壁だった

 

 「髪!?」


 「クソ!! これじゃ逃げれねぇ!!」


 「どうしたら……………」


 掻き分けても掻き分けても修復される髪の壁に、唯一の逃げ道である階段を塞がれてしまい、一徳たち三人は顔に絶望の色を浮かべて立ちつくすしかなかった

 だがそんな彼らの横で、睨むようにスマホを見ていたみなもが三人へと声をかける


 「皆さん、落ち着いてください。もう大丈夫です」


 背後から女の霊が近づいてきている状況にも関わらず、いつも通りの一切焦りのない声音で喋るみなもに向けて拓二郎が焦りを乗せた声で疑問をぶつけた


 「今の状況分かってるのか!? 何が大丈夫なんだ!?」


 その時、三階の窓ガラスが砕け散る音と共に4人と女の霊の間に何かが飛び込んで来た

 

 「「「!?!?!?」」」


 突然の出来事に一徳ら三人は驚きに固まる

 そして何が起きたのか分からず呆然としていた一徳が手に持っていたライトを落とし、そのライトから出ていた眩しい光が暗い廊下を照らす

 

 「あれは………………?」


 「な……………?」


 「え?」


 驚く三人の視線の先、そこには男が一人佇んでいた

 そして宝鴨心霊サークルの面々と女の幽霊、その間に立つ美術品のように綺麗な顔立ちをしていながらも筋肉隆々の熊のような分厚い身体を持つ大男は、階段側に居る4人の姿を一瞥してから口を開いた

 

 「間に合ったな」



  ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 



 「別に間に合ってませんよ、先生」


 廊下に立つ謎の男に向けて、呆れたような声音でみなもが言葉を発する

 それに対しみなもから先生と呼ばれた男は何か言い訳をしようとしたようだが、みなもに睨まれてすぐに謝罪の言葉を述べる

 

 「悪い、と思っている」

 

 「何で遅れたのですか先生。予定では私たちが4階に到着する前に除霊はらい終わっているはずでは?」

 

 「その事なんだが、ここに来る前に道路を走っていたらえらく足の速い霊に絡まれてな……………、それで相手取ってたら」


 「遅れたと?」


 「………………ぁぁ」


 「はぁ………………………、理由は分かりました。まぁ、説教は後に回してあげますから――――。さっさと除霊、済ませてください」


「任せろ」


 みなもの温情に感謝するように何度か頭を下げた先生と呼ばれた男は、みなも達4人から背後の女の霊へと振り返る

 そしてかち合う視線、未だ女の霊は先生と呼ばれた男を警戒するように廊下の中腹で足を止めていた


 「待たせたな。では、始めようか」


 その言葉を最後に先生と呼ばれた男は目前で充血する目で睨む女の霊へと、かけていた丸眼鏡を直しながら一歩、二歩と近づいて行く。その足取りは強烈な死の気配を漂わせる零を前にしているとは考えられない程に、ゆったりとしたものだった 

 そして歩幅を重ねるごとに近づく両者、その間に置かれた空白は3mを切っていた

 このまま何事も無く終えるのではないかとさえ思ってしまう時間、そんな緊迫感の無い状況を壊し戦いの火ぶたを落としたのは、目から血の涙を流し絶叫を上げた女の霊であった


 「ぁぁぁ」        「死ね、死ね、死ね」

      「かえせ」                   「かえせ」

                 「お前が」

      「かえせ」                     「ぁぁぁ」

 

 女の霊から伸びる無数の髪 

 先程、宝鴨心霊サークルの前に立ち塞がった髪の束。凄まじい再生力と強度を持ち、女の怪力と合わせれば巻き付けた人体を壁に叩きつけて殺害する事など容易である、そんな殺意の塊のような髪が全てが先生と呼ばれた男に向けて一直線に襲い掛かった

 当たれば必殺、人間にとって悪夢でしかないその髪に対し、先生と呼ばれた男が行った行動は軽く腕を振るだけだった

 だが次の瞬間、たったそれだけの動きで蠢いていた髪の束は千切れ飛び、地面へと力なく舞い落ちた


 「ぁぁぁ!?」


 今までこの廃病院で出会ったどんな人間であっても、抵抗する事が出来なかった髪の攻撃を軽々と無力化されて驚愕し、真っ赤な瞳を開く女の霊

 だが女の霊に驚いてる時間など無い、何故ならもう目前に先生と呼ばれた男が辿り着いているのだから


 「生前のお前は、何らかの事件の被害者かもしれん。だが今に生きる人々に仇を成す、それだけで捨てては置けん。では、さらば」


 言葉と共に引き絞られた先生と呼ばれた男の右拳が今、音を置き去りにして放たれた

 飛び散る窓硝子、砕け剥がれ飛ぶ壁や床

 凄まじい衝撃波と共に、女の胸部へ撃ち込まれた右ストレート


 「わ、私は―――――――――――」


 その純粋な力によって、女の霊の身体は爆発四散、一切の抵抗も出来ず強制的に除霊されるのだった



       ――――――――――――――――――――――



 そして不穏な気配が消え去った廃病院4階にて

 恐れるべき霊、その現実とは思えない消滅の仕方を見届けた宝鴨心霊サークルの面々は、数十秒の驚愕から復帰する

 それから更に数秒の沈黙の後、代表して一徳が目前に立つ先生と呼ばれた男へと質問を飛ばした


 「みなもさん、そして貴方は………………、一体?」


 その質問に対して先生と呼ばれた男は、懐から名刺を一枚取り出して一徳へと手渡した

 シンプルで特徴のないその名刺を受け取った一徳は、背後で控える二人と共に名刺のに懸かれた文字を読み上げた


 「「「除霊師じょれいし 加々良雪斎かがらせっさい?」」」


 頭の上に疑問を浮かべる宝鴨心霊サークルの面々

 その疑問に答える様に横並びになった雪斎とみなもが、続いて口を開いた

 

 「ああ、十条で幽霊だの呪いだの超常現象を相手にする除霊師をやってる、加々良雪斎かがらせっさいだ。以後宜しく」


 「そしてその助手をしている、百目鬼とどめきみなもよ。皆、改めてよろしく頼むわ」


 除霊師とその助手、そして今まで幽霊にも出会ったことなかった心霊サークルの面々。珍妙な出会いを迎えた二組はこの先、不可思議な出来事に多々巻き込まれていくのだが………………、それが語られるのは、まだずっと先の夜になるであろう


 

   

                剛腕の除霊師 加々良雪斎 【廃病院の怪編】 完

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剛腕の除霊師 加々良雪斎【廃病院の怪編】 山吹晴朝 @yamabukiharutomo

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