饗宴の丹沢山系 ―次元生物ミシファイカイリー登場―

作者 ニャルさま

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★★★ Excellent!!!

『ミシファイカイリー。』

ハイハイ、地球人読者の皆さん!
この次元生物の『ミシファイカイリー』さん。
チト皆さんには発音が困難!かと思います。


「ミッシェル ファイファー」と発音してみて下さい。

向こうの世界でも充分に通用致します!

★★★ Excellent!!!

悪夢を見る人たちがいる。どうやら原因は山あるようだ。
相談を受けていた僧は、山を探ることにしたが山歩きに慣れていない。
そこで僧は男に案内を頼む。男三人による丹沢の旅がスタートした――

僧に山の案内を頼まれた主人公は登山の経験が豊富、同じく山に詳しい者がもう一人いるので順調に進みそうに思えました。ところが旅が進んでいくにつれて奇妙なことが起き始めます。

日本の山を舞台に、自然の厳しさに加えて山に潜むナニカ……。はらはらする冒険が展開されていきます。三人と一緒に解明する旅をしてみませんか。

★★★ Excellent!!!

前作「SOS房総半島 ―神話生物シィヤピィェン登場―」から引き続き拝読させていただきました。
お話はそれぞれ独立していますが、個人的にはやはり前作を読んでからこちらをお読みになることをお勧めしたいです。

本作の見どころは、なんと言っても現実世界に超常的な事象が浸食してくる、いつの間にか足元が覚束なくなっている恐怖だと思います。
この世界において、神とも同義な超越存在に対し、普通の人間である主人公たちがどうやって抗っていくのか。
いやいや、そんなん絶対ムリですやん、と両目を手で塞ぎ、指の隙間からしっかりガン見する気持ちでお楽しみください。

本家ラヴ・クラフトのクトゥルフ神話にある固有名詞も頻繁に登場するので、コアなファンは当然にやりとできると思いますが、そうでない人にも、きっと非常にとっつき易く、狂気の世界への導入編としてお薦めできる作品だと思います。

★★★ Excellent!!!

リアルな登山描写(作者は経験者、または登山小説大好きに違いない)、おいしそうな山での食事、急に崩れる天候。

フラッグ立ったね!

クトゥルフ神話・ラブクラフト作品を少しでも知っていればなお楽しかろうが、知らなくとも十二分に楽しい冒険小説。

ちゃんと正気で下山できるかな?

★★★ Excellent!!!

本作は現代の日本を舞台として、孤高の登山家と奥地に潜む神話生物との邂逅を描いたシリーズの第2弾です。

前作では辛くも房総半島に潜むシィヤピィェンの難から逃れた主人公でしたが、その後はクトゥルーの呼ぶ悪夢に苛まれていました。
そんな彼のもとにミスカトニック大学出身の怪僧が姿を現したとき、新たな狂気に迫る登山が幕を開けるのでした。

日本の身近な山々とクトゥルフ神話を結び付けた作品で、今回は丹沢山系が舞台となっています。
登山好きにも暗黒神話体系が好きな方にもお薦めの作品です。