うる星やつらは事実現実でしょう
宇宙人の女の子が押しかけ女房としてやってきて既成事実として同居を始める。
怪僧や化け猫や変態や武器マニアや私設警察や忍者や、そもそもヒロインのその女の子が空を飛んで電撃をかます漫画のどこにリアリティがあるのかと。
あるんです。
だって、アマテラスさまは、現実ではないですか。
普段わたしたちが仰げば空にいつもあって、うなじや背中に熱を感じるそのお日様は、天照大神さまのお恵みではないですか。
そうしてそのアマテラスさまと八百万の神々が友引高校の仮装大会に紛れ込んで人間と一緒に大宴会をするその事象と。
いじめに遭うわたしが一秒の隙もなく後頭部をはたかれ唾をはきかけられ大便をこすりつけられやっぱりいじめに遭う子と無理やりキスさせられるその事象と。
どっちの世界がリアリティがありますか?
どっちの世界が『ほんとうの』世界ですか?
うる星やつらが描くあのドタバタとした、けれどもまるで神社の境内のような神さまや化け物や不思議な性格のキャラたちが『わはは!』と狂喜乱舞するその空間と、どっちがほんとうの世界ですか?
高橋留美子さんしか真実をお分かりでないのは当然ですけれども。
それでもわたしはうる星やつらに描かれる神さまも仏さまも宇宙人も化け猫も幽霊も鬼も雪女も全部全部。
すべてホンモノだとホンキで思っています。
いいえ、思うじゃないですね。
わたしはいじめのさなかでうる星やつらの世界こそが、いじめがはびこる虚仮の世界よりもほんとうの世界だと、とっくに気づいていました。
だからわたしはわたしの小説も、遠慮せずに神仏やお不動さまにご登場いただくんです。
もちろん、それこそが現実である、ということを知らしめるために。
うる星やつらと日の女神さま naka-motoo @naka-motoo
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