行こう。終焉へ向かう旅へ。

突如誰も居なくなった世界で、主人公は不思議な少女と出会い、残った人を探して無人の街を歩き都会を目指す。

少女は物に宿った持ち主の記憶を読み取る能力を使い、行く先々で様々な表情を見せ、思いを語る。ある秘密を隠して……


冒頭からの都会を目指し高速道路を二人で歩くシーンから豊かな表現で描かれる鮮やかな情景描写はまるで映画を見ているかのように美しく作品の世界に引き込まれ、ひまわりの家での二人のやり取り、少女が徐々に主人公に見せる新たな一面に心奪われました。

全体を通して情景が映像としてありありと思い浮かぶ丁寧で美しい文章で描かれていて、まるでショートムービーを見ているかのような作品です。