概要
香水の魅惑的な香りで呼び覚まされた、時空を越えた人間模様。
若かりしある日、冴子(さえこ)は親友の妖子(ようこ)に誘われて、一緒に懸賞小説に応募した。作家になりたいという二人の夢へのチャレンジだった。数ヶ月後、華々しく文学賞が発表になり、38歳にして初めて書いた小説で見事に大賞を獲得したMY女史が、業界の話題をさらった。作品の素晴らしさに打ちのめされ、受賞を機に執筆活動に入ったMY女史は、冴子と妖子の憧れの存在となった。彼女の作品に頻繁に登場するお洒落なアイテム「ディオリッシモ」。その香水の香りに魅せられて、二人はその後の人生を歩んだ。還暦を過ぎた頃、妖子は不治の病に見舞われていた。そんな妖子と再会したある日、彼女が身につけていたディオリッシモの香りで、冴子は遠い昔、アイドルスター「原いづみ」と会った夜の神秘的な出来事の謎が解けたのである。24歳の冴
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