音楽という名の呪い―――そして絆。

お箏のプロの家庭に生まれ、周りに期待されながら重い宿命を背負わされる彩。
幼い頃から母の奏でる音に憧れ、音楽の道を自力で歩む梨絵。

二人の出会いは突然だった。
知る者こそ知る完璧なる天才と、内に秘めた才能を未だ振るわずにいた少女。二人が秘める、音楽に対する想いと腕はやがて友情を築き、人生に新たな道が開く。

明かされる彩の過去、彩のために影となる梨絵。

二人は、音楽の呪縛に幸せを探すのか。
それとも自由を望んで音楽を捨てるのか―――



読みやすい文章で、リアルな会話のやり取りが世界観に引き込まれやすいと思いました。音楽に関しても詳しく描かれており、例えが分かりやすいので無関係の人でも楽しめるのではないでしょうか。

人間関係や人間性、特に人の想いが良く伝わる物語でもあるのでオススメです!

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