1.アヴーグリルフィーユ(盲目少女)
世は19世紀、身分の違いがくっきりしていた時代ジュラ地方のとても裕福な家の少女は道化遊びにまみれていた。
ある日少女は自分の行いの代償か、男の人に襲われ盲目となりました。
その道化遊びは、優しい人の振りをし人の弱みを掴み弄ぶ遊びでした、、その分作り笑いだけは上手く誰も見ぬけません。盲目となった少女は誰かを求めなければいけません。少女は人を大層嫌っていました。こんな皮肉なことはないのでしょう少女が嫌いな人を生きる為頼らなければいけないのです。
少女は昔家の書庫で見た本は全て暗記していました。そして少女が気に入り沢山見ていた本の内容は悪魔を呼び出す方法の本でした。少女はそれを思い出し、人なんかに頼ってたまるもんかと悪魔を頼りました。悪魔を呼び出す方法は自分の血を50gの血を用意し魔法陣を書き薔薇を魔法陣の真ん中に供え「クリテットリウムクリテットリウム悪魔よ私を救い出して」と唱える事でした。少女は50gの血を用意する為、自分の足をナイフで刺し切りました。とても痛くて叫ぶように辛いが少女はそれを痛く感じませんでした。そして少女は近くにあった箱の中に自分の血を入れ自分の部屋の床に魔法陣を描き魔法陣の真ん中に手探りで薔薇を置き両手を合わせ祈りながら「クリテットリウムクリテットリウム悪魔よ私を救い出して!!」と唱え悪魔を呼び出しました。
悪魔は召喚され世にも珍しいアッシュブロンドの美しい少女が祈りその部屋には血が散乱し少女の切った足が転がっているのを鼻で笑い見ていた。悪魔はその状況を見慣れていたのだ。悪魔は目を代償にしたりして呼び出す人間を沢山見ていたのです。悪魔は「私を呼んで頂けてとても光栄です!さて貴方の願いを聞かせてください」とにこやかに笑いかけ少女に言いそれを聞いた少女は悪魔に言い放った。「目の見えない私の目となり足となって支えて頂戴それが私の願いよ叶えさせない!!!!」と芯の通った声を出し少女は言っていた。悪魔はニヤリとし「面白い主人の願いを叶えようじゃないか」と言い悪魔は執事となった。
少女に「早速ですがこれは義足と言いこれから貴方の足の代わりとなる物です」と言って少女に義足を履かせ「これからよろしくお願いします」と少女に話した。これで少女にとって悪魔は執事となった。悪魔は少女の手を取り少女の血に染めた部屋から夜闇渦巻く灰色の霧が広がる誰も知らない奥近くの森へ誘われていくのでした。
少女の部屋に開けられていた窓は冷たい風がなびき屋敷の人は誰も少女が消えた事なんて知りませんでした。
盲目少女とマジョルドム 耀月菊 @kuro35
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