最後に少しだけ

 このお話は筆者が知人の女性から聞いたお話を基にして、創られたものです。

完全なカタチで表現できていないことをご了承ください。まだ、その女性のお子さんは幼かったため、不明確な部分が所々にあったものですから。

ただ、話の大筋は変えていないつもりです。お子さんが一生懸命に話した内容を変えては失礼になりますので。

登場人物に関しても、名前は使わずにアルファベットに置き換えています。プライバシーに関わる部分ですから、ぼかしておくのが正解だと思いまして。


 こんな都合の良い話を子どもが話すだなんてありえない?完全な作り話では?

そう思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そこは読者の皆様にこの作品の解釈をお任せします。

この世に生まれる前の私たちは、だれもが胎内にいる「ワタシ」という名前を授けられていない存在で、声の主から長いお話を聞かされていたのかもしれません。

そして、物心がつく前に忘れてしまっている可能性もないとは言い切れない。

現実世界においてアルファベットではなく、名前を持つのが私たち。

皆バラバラの、異なった人生を歩んでいるかと思われます。

AやBのように勝手な思い込み、他者への無遠慮で人生を台無しにすることが少しでも減りますように。Cのように思いやりを持てる人が増えますように。筆者の思いを述べたうえで、この作品の結びにしたいと思います。

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選びたいけど、選べない。そんな私たちに贈るお話 荒川馳夫 @arakawa_haseo111

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