強さというものに対して、とても説得力のある作品

主人公はそこらの村人Aです。
何の才能も無く、何の謂れもありません。
そんな彼が剣を握り、騎士を目指します。

当然、簡単な道ではありません。
通常、騎士を目指す者は、幼少期から英才教育を受けています。
そんな同年代の彼らに対して、主人公は何年も遅れているわけです。

しかし努力を続け、徐々に、本当に徐々に頭角を現していきます。
そんな主人公を見て、最初は馬鹿にしていた周囲も彼を認め、彼に置いて行かれまいと奮起します。

そうして訪れる羽化の時。心根一つで羽ばたき、突き抜けた瞬間ーー集中。私自身思わず叫びだしそうになりました。

努力の過程は、然程ストレスなく読めると思います。
この手の作品にありがちな、陰湿な嫌がらせをする貴族、なんてのもいません。
爽やかなカタルシスとでも言いましょうか。主人公の努力が結実した瞬間は正に一読!
今一番更新が楽しみな作品です!

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