淡い、セピア色の青春、薄桃色の恋物語。素敵な出会いがここにあります。
- ★★★ Excellent!!!
そこのあなた!
そう!
あなたですよ!?
『手紙』って知ってますか?
メール?
違います。
知ってるけどSNSで良いだろう?
つまらない人ですね?
確かにペーパーレスで、カーボンやインクも使わないので、SDGsの環境保全には役立っているのでしよう。
しかし!
それと同時に失われるモノもあります。
それは、何?
『人の想い』ですよ。
手紙は先ず便箋選び、封筒選びから始まります。それだけで、その人の趣味、嗜好が伝わります。
次にペン。鉛筆、シャーペン、ボールペン、筆ペン、色ペンなど多種多様ある中からその人の『色』に合わせて選びます。
鉛筆や筆ペン等は書体が顕著に現れます。他のペンであっても、筆圧や文字の大きさ、美しさ、あるいは汚さなど、『字は体を表す』と言うほど、その人の人となりを表すものです。
鉛筆やシャーペンで書いた場合、書いたり消したりが、その書面に残ります。
『文字』と言うものはアナログであればアナログであるほど『生きている』そう言えるでしょう。
まあ、自分をそのまま曝け出す事になるのだから、ある意味恥ずかしいモノなのかも知れませんが、そこに人間味があると思いませんか?
そんな手紙の遣り取りから、この物語、『バレンタインの奇跡』は始まります。
そんな思いの籠もった手紙。それを送るの相手なんて、どうせ好きな異性に決まってる。そう思ってしまいますよね?
それが違います!!
なんと相手は!!
郵便配達のおじさん?です!!
まだ中学生の彩は、雪の中配達してくれるおじさん宛に、お礼と励ましの手紙を書くのです。
ここでただのおっさんと思ってるあなた!!
そんな普通のおっさんと文通してどんなストーリーが始まるって言うんです?
なんとこのおじさん、『マシュウ』なんですよ!?
え?誰!?
モンゴメリの『赤毛のアン』読んだことが無い?よし、先ず読もう!やれ読もう!さあ読もう!!まずは、そこからだ!!
まあ、無理に読めとは言いませんよ?私も大好きなお話なのですが、空想癖のある快活な女の子、アンの成長物語なのです。その物語に登場する心優しいおじさん。それがマシュー・カスバートという名前のおじさんで、ずっとアンの事を陰日向から支え続けてくれる、心温かい人なのです。
まるで『アン』こと『彩』が、『マシュウ』こと『配達のおじさん』との、手紙での遣り取りを通して、その成長してゆく姿を描くお話。それがこの『バレンタインの奇跡』です。
物語は2編に分かれており、それぞれのパートで楽しむ事が出来ます。
さあ、先ず『赤毛のアン』から読みましょうか?(なんでやねん!!)