淡い、セピア色の青春、薄桃色の恋物語。素敵な出会いがここにあります。

そこのあなた!

そう!

あなたですよ!?

『手紙』って知ってますか?

メール?

違います。

知ってるけどSNSで良いだろう?

つまらない人ですね?

確かにペーパーレスで、カーボンやインクも使わないので、SDGsの環境保全には役立っているのでしよう。

しかし!

それと同時に失われるモノもあります。

それは、何?



『人の想い』ですよ。



手紙は先ず便箋選び、封筒選びから始まります。それだけで、その人の趣味、嗜好が伝わります。

次にペン。鉛筆、シャーペン、ボールペン、筆ペン、色ペンなど多種多様ある中からその人の『色』に合わせて選びます。

鉛筆や筆ペン等は書体が顕著に現れます。他のペンであっても、筆圧や文字の大きさ、美しさ、あるいは汚さなど、『字は体を表す』と言うほど、その人の人となりを表すものです。

鉛筆やシャーペンで書いた場合、書いたり消したりが、その書面に残ります。

『文字』と言うものはアナログであればアナログであるほど『生きている』そう言えるでしょう。

まあ、自分をそのまま曝け出す事になるのだから、ある意味恥ずかしいモノなのかも知れませんが、そこに人間味があると思いませんか?

そんな手紙の遣り取りから、この物語、『バレンタインの奇跡』は始まります。

そんな思いの籠もった手紙。それを送るの相手なんて、どうせ好きな異性に決まってる。そう思ってしまいますよね?

それが違います!!

なんと相手は!!

郵便配達のおじさん?です!!

まだ中学生の彩は、雪の中配達してくれるおじさん宛に、お礼と励ましの手紙を書くのです。

ここでただのおっさんと思ってるあなた!!

そんな普通のおっさんと文通してどんなストーリーが始まるって言うんです?

なんとこのおじさん、『マシュウ』なんですよ!?

え?誰!?

モンゴメリの『赤毛のアン』読んだことが無い?よし、先ず読もう!やれ読もう!さあ読もう!!まずは、そこからだ!!

まあ、無理に読めとは言いませんよ?私も大好きなお話なのですが、空想癖のある快活な女の子、アンの成長物語なのです。その物語に登場する心優しいおじさん。それがマシュー・カスバートという名前のおじさんで、ずっとアンの事を陰日向から支え続けてくれる、心温かい人なのです。

まるで『アン』こと『彩』が、『マシュウ』こと『配達のおじさん』との、手紙での遣り取りを通して、その成長してゆく姿を描くお話。それがこの『バレンタインの奇跡』です。

物語は2編に分かれており、それぞれのパートで楽しむ事が出来ます。

さあ、先ず『赤毛のアン』から読みましょうか?(なんでやねん!!)

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