中学三年生の彩は、悪天候でも毎日新聞を配達してくれる配達員さんに、お礼のお手紙を書いてポストに貼り付ける。
その日は偶然にもバレンタインデーだった……。
こんな優しい始まりの物語、温かいに決まってますよね!!?
彩が高校に入学し、描かれる新しい学校生活は青春そのもの。
あ〜、こんな時があったな〜なんて思い出しながら応援したい気持ちになります。
配達員さんとの交流も交えつつ物語は進み、次第に学校での恋の話も出てきて、アオハル度は増し増しに!!
そしてバレンタインデーに奇跡は起こる!?
恋に部活に学業に。
エネルギーいっぱいでキラキラ輝いている学生を応援したくなる物語。
ヒロイン視点の一章と、ヒーロー目線の二章で、二度楽しめる本作。
オススメです!
結局、一気読みしてしまいました。
(俺は彩ちゃんが好きです。……俺はもしかしてって期待して待っていたんだ。諦めようと思ったけど、……振られるのは覚悟で告白しました。)
良いな~青春だ~。みんな、こんな時代があったんですよね。真っ直ぐな告白……純粋な心を失いたくない。
ずっと、マシュウおじさんであったユート先輩の頑張りにも脱帽です。こんな思いでずっといたなんて、私ならとても耐えられないし、こんなに頑張れません。
流れは、彩さんが主人公の前編で分かっているはずなのに、最後に泣けてしまいました。マシュウおじさんでなくなったユート先輩を受け入れて、存在を温かく認めてくれる。バレンタイン本命の相手で、お互いへの勘違いもあったけど、最後は相思相愛の見事な終わりを見せてくれました。若いって良いなぁ……と感じました。
泣かせる物語を作るんですね。小説の紹介文に、『泣ける』とか『涙多め』とか紹介文に書いていただくと助かります(笑)。読み終えるまでに、心の準備が出来ていないので……(泣)。とても幸せな気分になりました。
彩は、ふとしたきっかけで、新聞配達の『おじさん』(きっとおじさん。顔知らないし……。)と文通をはじめます。
文通と言っても、郵便ポストを介して、ほんの時々、手紙をかわすだけ。
中学から高校に進学した彩は、部活の喜びや、悩みを、『おじさん』に打ち明けるようになります。
だって、『おじさん』は、とっても優しく、あたたかく、彩の話を聞いてくれ、はげましてくれ、人生の示唆に富んだアドバイスをくれるのです。
その手紙の内容は、全て、読者に開示されます。
『おじさん』本当に良い事書くんですよ〜!
彩は、部活、頑張ります。とても良い親友もいます。
そして……。
彩を、深い深い眼差しで見つめる「ユート先輩」がいます。
もうね、青春!
すっごいキュンキュンするの!
その、彩を見つめる「ユート先輩」に。
すれ違ってしまう思いに。
読み進めるうち、読者の頬は、にやけて緩みっぱなしになってしまうでしょう。
この物語は、二章だて。第一章のエピソードを、違う人物から見ると、またこれが、すごくキュンキュンするんですよ〜!
はじめは、部活青春モノかな、と読みはじめ、途中からは、
キュンキュンがノンストップです♪
とても面白いから、キュンを求める全世界の女子に(殿方もね!)読んでいただきたいです。
読後感も良く、一話の文章量も軽めで、文章は読みやすいです。
オススメですよ!
ぜひ、ご一読を!
リアルな恋愛経験のない夢見る女子中学生の彩は、ふとした切っ掛けに新聞配達のおじさんと手紙のやり取りをするようになった。
こちらの作品は、放送部に所属した彩の部活や人との出会いを通して成長していく様子が描かれた「彩の青春編」と、『おじさん』サイドから描かれる「悠人の苦悩編」で構成された一粒で2度美味しいテイストとなっています。
青春ど真ん中の少年少女が紡ぎ出す、ちょっと遠回りだけど心は真っ直ぐ、でも時折フラッとしちゃうような浮遊感が絶妙です。読んでいてこんな青春が自分にも欲しかったな~、と羨むばかりです。
この初々しい恋のお話の結末は、是非その目でお確かめください!