人生の意味

@kuraki_ayumu

第1話 明るい未来

前書き 

初投稿となります。ぜひ最後まで読んで欲しいです。



ー「人生の意味」ー

そんな一見哲学的な質問に思える質問をされたことはないだろうか。実体験はなくとも何らかの媒体を通じて見たり聞いたりしたことはあるだろう。だがそれがー何者ーなのかということまで結論づけられたものはそういないはずだ。私がこれから書かせていただくのは青年、透(とおる)が様々な経験を通じで人生とは何者なのかということを導くまでの物語である。人生の意味を導く?アホじゃないのか?そう思われた方も少なくないだろう。作者は哲学者でもなく「神」でもない。だが約束しよう。この物語がきっとあなたの心の奥底まで共感できる物語であることを。



 「やったぁぁぁぁ受かったぁぁぁ」

 そんな声が聞こえる季節になった。大学入試の結果がでると、メディア、友達また親も騒めき合う。透が18の冬のことであった。彼は大学受験に落ちた。だが彼の顔には辛い表情も悲しさの余り出る涙もなく、ひとつ無の表情が永遠と続いていた。

透「落ちたか」

ただ彼はそう言い残して部屋を出てリビングへ向かった。両親ともに仕事であったため、報告は帰ってきてからするつもりであった。

透「ゲームでもするか、ユウキとアユム暇してるかな?」

彼はそうつぶやき、友人であるユウキとアユムにメッセージを送った。程なくして、3人で通話を繋げながらゲームを始めた。

透「おー、揃ったな!やるか!」

ユウキ「あー、もう少しまってくれ!まだ少しかかりそう」

透「おっけー!準備出来たら教えてー」

ユウキ「うん」

アユム「あ、そういえば透今日合格発表じゃなかったっけ?」

透「…、あー、落ちちゃった笑」

言わずもがなその場に沈黙が立ち込めたことは言うまでもないだろう。

透「ま、来年頑張るわ!」

透は一見空元気にも取れるような態度で反応した。だが彼は本気である。そこには偽りも、悲しみもない。頭がおかしいのかもしれない。いや、ただポジティブなだけか?いや、どちらでもない。頭の中には宇宙以上の無が広がっているだけだ。言い換えれば口が生きているとでも言っておこう。そしてゲームが終わり、幾度もこの会話が反復し、彼は4月から予備校に行くことにした。そう、彼の人生への問、彼の人生の転換期はその浪人生活で開けていく。

ー4月春期講習ー

松野「さぁ、それでは授業を始めます」

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