あくまでも個人的な2022年の抱負

純丘騎津平

一年後に「答え合わせ」をしましょう

 まずはお越しいただいた皆様に新年のご挨拶から。


 現在日付は2022年(令和4年)、1月1日ということで、皆様あけましておめでとうございます。これからの一年がどなたにとっても健やかで、また実り多きものとなりますよう心より祈念申し上げます。



 続きまして、お初にお目にかかる方のために簡単な挨拶をさせていただきます。


 ようこそお越しくださいました。初めまして、純丘騎津平ともうします。この度はお目汚し失礼いたします。わたくしの簡単な素性につきましてはツイッターのプロフィール欄に記載しておりますので、万が一、気になるようでありましたらそちらのほうをご一読ください。


    *


 さて、ここから本題ということになりますが、つまり抱負なのでございます。今年一年をどう過ごすのか、どういう目的をもって日々を送るのかという個人的な計画を、今この場に書き記しておこうという目論見、いわば決意表明というものであるわけです。

 では、以下の三点の目標を順番に説明させていただきます。


〈1〉 今年こそ何らかの公募新人賞で一次審査を通過する。

〈2〉 今年中に30人の女性に声をかける。

〈3〉 いつまでも あるとおもうな 明日の朝



〈1〉については説明は不要でしょう、書いてあるそのままの意味合いでございます。長編短編を問わず新しい文章作品を完成させ、新人賞に応募し、最低限これはと思えるような結果を出すこと。

 今の私にとって最大の課題であり、またもっとも重要視するべき取り組みでもあります。


「書きたい物を書ける」というだけで満足していてはいけない。今後は、「何を書けば現代の読者に訴求することができるのか?」というのを第一に考えて、創作活動に励む所存でございます。



 続きまして〈2〉番でございますが、いや、こうして形にしてみると酷い字面です。下心というか何というか、もう少し上品にならんのかという感じが漂います。


 ただ、私本人としてはこれでも大真面目に考えておるのです。私もこの夏には32になります。いくら晩婚化が進んでいる現代といえど焦る気持ちがあるのも事実。どうにかして年相応の異性とお近づきになりたいというのが本音です。


 しかしながら目下チャンスらしきものは一向に訪れず、労働だろうが他の用事だろうが、外出した先に接点というものがまるで存在しないのです。女性との接点というものが。

 こうなるともはやナンパするくらいしか手段がないわけです。パリッと格好よく決めて、「お嬢さん、これからお茶でもどうですか」とやるしかない。

 あいにくと見た目を武器にできるタイプではないので、笑顔と愛嬌と根気とを頼りに「友だちづくり」からはじめる。実際、これ以上にまとまったアイデアが浮かばないのが正直なところであります。



 それでは最後に〈3〉ですが、これは独立した項目というよりかは、上の1と2を補強するものであると言えるでしょう。平たく言えば「意識の持ち方」なのです。


 言わずもがな長編小説の執筆には継続力が必要です。

 とはいうものの、執筆が長期に及んでくるとどうしても気の緩みが出てきてしまう。「今日はやる気がでないな」だとか、「今日は主人公に寄り道をさせてお茶を濁してしまおうか」だとかという具合に、よくない考えが頭に浮かんでくる。


 また、項目2であげたような行動も現実にはそう容易くはいきません。私のような人間が女性に声をかけるには非常なる度胸が必要となるのです。少なくとも、胸郭のど真ん中で破裂しそうになる心臓を、意識して落ち着かせるだけの度胸が。


 以上のような悪い考えや弱気を乗り越えるため、そのためにこそ、私はこう思いたいのです。「いつでも無事に次の朝を迎えられるわけではないんだぞ」と。

 今を逃しても次がある。そう考えれば気も楽になるが、それだけではいけない。私もそろそろ、明日目覚めなくても悔いのない生き方をせねばならぬということです。


    *


 そういうわけで以上三点、二つの目標と一つの意識とを、私の2022年における抱負とさせていただきます。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。


 皆様におかれましても、ぜひ何事かの取り決めを行ってみてください。何かと忙しい今日この頃、明確な数字を伴った目標であったり、あるいは行動の指針だったりをゆっくりと考える機会というのは、そうそうあるものではございません。

 一年後に振り返るという密かな楽しみのためにも、文字にして残しておくのをお勧めいたします。


 それでは、本日はこれにて失礼させていただきます。

 繰り返しになりますが、本年が豊かな一年でありますようお祈りいたします。

 今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。



2022年 1月1日

純丘 騎津平

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