憎しみを乗り越える物語

日本神話をモチーフとした世界観に興味を惹かれて読み始めました。

序盤から過酷な少女の生活が描写され、緩急をつけながらも辛い展開が続きましたが、それ故に彼女が幸せになった姿が見たいと、先を読み進めてしまう作品でした。

感情すら持たなかった少女が、喜びを覚え、悲しみを覚え、憎しみを覚え、最後にその憎しみすら乗り越える……「復讐」がテーマの作品でしたが、個人的には「慈愛」ももう一つのテーマなのだと感じました。

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