一つ消えたら,二つ目もある

@kur_na

第1話 仲間

<何も思い出せない>

そう、あの時からおかしかった。あぁ、思い出せない。夢の中だけだった,あの日のことを思い出すのは。

<私たち>

「彼に思い出させるには、リスクが高い。」私は「蒼藍(そうらん)」にこう言った。蒼藍というのは私の兄だ。彼というのは「魔亡夢(まなむ)」のことだ。あぁ私か?私の名前は「紅赤(こうあ)」という。こうやって紹介すると,名前がやばいわね…私たちはもともと孤児で、孤児を出た後、自分で名前を付けた。でも魔亡夢は忘れてしまっている。私たち3人のことも,,,っって「えぇぇぇぇぇ!いつからいたのよ!」と私は驚いた。「ずっとだけど…?」「影薄っ」と、まぁいつもこんな感じ。この影薄いやつの名前は「緑碧(みひゃく)」孤児が出た後みんなで好きな色を入れた名前にしようって言ったのに、、魔亡夢だけ、、、色じゃないんだからッ、、でも、、そんなことも忘れてしまっている。

<僕の気持ち>

ここにいる3人が誰だか思い出せない。僕の‘‘仲間‘‘と名乗っている。そして僕の名前は魔亡夢らしい。どうやら自分でつけたようだ。自分で言うのもなんだが、とてもダサい。ダサい。あぁ、そうじゃなくて僕が記憶喪失する前の事を紅赤が説明してくれた。

<突然の出来事>

僕は大きな魔術自然災害に巻き込まれてしまったらしい。まだ詳しくは分からず、誰かが仕組んだ可能性がある、とのことだ。魔術自然災害の後、紅赤たちは僕を探していたらしい。2年後、僕は見つかった。2年間何もしていないわけではない。お世話になった人もいる。だがその人たちは二ヶ月以内に僕の前から姿を消した。自殺、殺人、罪、失踪。などでみんな消えた。そして最も嫌なのはその人が消えた瞬間記憶喪失前の記憶を思い出してしまうのだ。その人のことだけ。つまり、その人が死ぬとその人のことを思い出す。というのだ。そして後悔でいっぱいになる。だからもう誰にも頼らない、、、そう思った。紅赤たちと住んでまだ一ヶ月、いつ紅赤達がいなくなるか分からない。何回も後悔するなんてもう嫌だ。人の心を閉ざそう。そう決めた。

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