ああ、最後はこの言葉でしめられるのですね。素晴らしいです。胸に染みました。
この物語がタイトルの通り、モンゴルとホラズム双方のお話であることがよくわかります。
日本ではあまり触れられることのない時代と国について、ここまで鮮やかに描写されたお話を追わせていただいて、とても楽しく興味深く拝見いたしました。
番外編も楽しみですが、でももうちょっとこの最後に浸りたいかもしれません(*^^*)
ありがとうございました。
作者からの返信
カワセミ様
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。長い小説なので、そのことに、まず大感謝です。
そして、コメントありがとうございます。そのように言っていただき、また、素晴らしいレビューを書いていただき、とても嬉しいです。再び、大感謝です。
編集済
こんばんは、御作を読みました。
チンギスハンの遠征と、ティムール・マリクの奮闘、ここまで詳しく描くのはたいへんだったと思います。
素晴らしい物語をありがとうございました。番外編も楽しみにしています。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
そのように言っていただけて、とても嬉しいです。また、ここまで読んでいただきありがとうございました。
調べることは好きなので、苦にはならないのですが。どうも、そっちの沼にはまり過ぎ、お話造りの方がなおざりになりがちなのが、私の悪い癖ですね。
ただ、歴史小説の場合、虚を混ぜ込むにしても限界があり、基本的なところは余り変えられない。こうなったら、盛り上がるんだけどな、などと想いつつも、史実に従う。例えば、戦の勝ち敗けとか。そこが難しいところだな、とつくづく想いました。
拝読致しました。
ブジルさん、本懐を遂げることができませんでしたが、代わりに人として大切なものを護ることができたよう思います。
アリー君も娘さんがいて虚無から立ち直ることを得ていて、本作において何を大切とするのか、表しているように感じました。
全体を通して、英雄豪傑のみならず、木っ端兵士や市民にまで視野を広げ、様々な人の想いを掬い上げていたことが本作の最大の特徴の気がします。
利に迷い己を失う商人、信を裏切り神を都合良く解釈して滅び行くスルターン。
壮大なスケールでユーラシアを覗き見ることができたよう感じます。
大作、ありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
そこまで読み取っていただけましたなら、書き手としては、感無量です。また、ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。まさに阿呆の如く長い小説となってしまいましたので。
あえて付言するなら、無名キャラのブジルさんに最後を締めてもらったのは、その方が「仇」というテーマが際立つかなと考えたゆえです。歴史ものというのは、『歴史実録もの(実)』と『作者による創作(虚説)』を交えて描くのですが、ここは大きく虚に寄せて、小説としての終わりを描いたという形になります。
こちらこそ、これ程の歴史物の超大作を読めるなんて幸せでした…ありがとうございました!そしてお疲れ様でした!
「スルターン」で終わるラストに、ああ、ここで完結なんだと…思わず胸が詰まりました。
とても面白く、また歴史好きとして興味深く拝読させていただきました。
ウルゲンチ戦の方も楽しみに読ませていただきます!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
最後の「スルターン」の響きの余韻を感じ取っていただいて嬉しいです。「スルターン・ジャラール」にするか迷いましたが、やはり、タイトルと絡めて、ここは「スルターン」で終わらせるべきと考え、こうなりました。
また、素晴らしいレビューをいただき、ありがとうございました。作品の理解者とは、望んで得られるものではなく、そうした方との出会いは、書き手にとって最も幸せなことです。レビューを読んだとき、本作を書いて良かったな、報われたなと、大げさではなく、そう想いました。
完結、お疲れ様でした。
モンゴル、イスラムと、本邦には、あまり馴染みのないエリアの話を、よくぞここまで活写されたものです……と、敬意を表します。
歴史はこのあとも続いていくのですが、物語としては終わります……歴史ものならではの物悲しさと感嘆を覚えつつ、面白かったです、とあえて申し上げます。
お疲れ様でした!
ではではノシ
作者からの返信
コメントありがとうございました。
よくぞここまで活写されたと言っていただき、とても嬉しいです。
調べることが好きということもあり、そこは苦にならなかったのですが。ただ、イスラームに関しては――特にブハーラーの商人のあたり――どこまで読んで下さる方が共感していただけるのか、難しいものを感じました。イスラームにも諦観・運命論・死生観はあるのですが、これを1から説明していては、興趣も何も無いとなりますので。
また面白いとの言葉は最高の褒め言葉です。本作は泣き笑いの分かる大人向けの娯楽小説を目指して、書きましたので。
長過ぎる本作にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
本編完結お疲れさまでした。
抑えた筆致で淡々と語られるこの時代の戦のシーンがかえってなまなましく、とても迫力がありました。
ほぼ毎回登場人物紹介があるのも、歴史にうとく特にカタカナの名前が秒で頭から抜けていく自分にはとてもありがたい工夫でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
最後までおつきあいいただき、また戦闘シーンを褒めていただき、とても嬉しいです。見せ場でもあり、それゆえ苦心したところでしたので。
名前については、私自身も同様の状況にすぐ陥りますので、読んで下さる方は覚えられないだろうなというのは実感から分かり、人物紹介を載せることにしました。ブハーラーの商人をああいうあだ名にした理由の一つも、ムスリム名だと憶えてもらえないと考えたためです。
春泥様のサカイちゃんがショートショートに出張出演していたのは、ちゃんと憶えているよ。ネコとお婆さんを捜していた。
完結お疲れさまでした。
最後の仇は取れなかったようですが、ウルゲンチ戦に続くのか、いやもうスルターンごと離れるのかな。
異国の歴史を舞台にした難しい作品だったと思いますが、モンゴルの戦記を堪能させて頂きました。
また、番外や新作も楽しみにしておりますね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
仇(ティムール・マリク)も、スルターン(ジャラール)も、ガズナの方に行ってしまいますので、ここから後は出てきません。『バルフのスルターン』に出て来たアミーン・アル・ムルクなどと絡んでどうこうというのはあるんですが、そこら辺を描こうとすると、倍の分量となりますので、ここら辺で終わるのが適当かなと想います。
私自身、ブジル君でラストの場面になるとは予想していませんでしたが、ある意味、彼が「仇」の精神を最も担っているとも想いましたので、こうなりました。多少、強引な『まとめ』という気もしますが。本作を締めるとすれば、「アリーがサマルカンドに戻る場面」「スルターンの死の場面」そしてこの「ブジルの場面」のいずれかとなります。まあ、これだけ長いと、どれがベストか良く分からないというのが正直なところですね。
いずれにしろ、アクリル板W様には、最後まで読んでいただき、また、感想をコメントにて寄せていただきましたので、とても有り難かったです。そうしたところを、次作以降に活かして行ければなと想います。
編集済
大作の完結、お疲れ様でした。
ブジルさん、結果だけを見れば仇を討つことはできませんでした。
しかしそれは単に逃げられたのではなく、自身もまた父親となったから……。
アリーくんのエピソードも、父親になったことが判るところで締められていましたね。
こういうところに、戦記物ではあるけれどもマクロ視点のみではない、御作のテーマ性のひとつがあったのかなと感じました。
番外編も楽しみに読ませていただきます!
作者からの返信
吾妻藤四郎様
本作のテーマを深く汲んでいただき、とても嬉しいです。
私自身も歴史上有名とはいいがたいブジルの場面で、完結を迎えることは想定していませんでした。ブジルを作品の中で成長させ、それに値する人物になりえていたらいいなと願うところではあります。
番外編も読んでいただけるとのことで、とてもありがたいです。何より、本編だけでも長すぎる小説を、ここまで読んでいただき、感に堪えません。