第19話 方針

デストロイベア、冒険者ギルドの記録上は10年ほど前からラガリア近辺の森でその存在を知られるモンスター。

出会ったら終わり、その姿を見たものは殆どおらず、そのクローベアに近い被害状況と、クローベアではなし得ない圧倒的な破壊跡からおそらく進化したクローベア、仮称デストロイベアと呼ばれているモンスターだ。

もし討伐できれば金貨5枚どころか十倍の50枚は出るだろう。

四人で割っても十分に都さんを奴隷から解放できる。


「そのデストロイベア、俺たちで倒せるんですか……?」


「情報は少ない、絶対とはいえないが……俺は行けると思う」


ランガさんは少し自信ありげに言った。


「それに、勝てそうになかったらジャックに乗って逃げちゃえばいいしね!」


と、テュースさんも乗り気な感じだ。


「私も試してみたい魔法があります。強力なのでデストロイベアくらいの相手なら願ってもないことです」


と、ミラさん。


「皆さん……分かりました!行きましょう!俺たちも頑張ります!」


こうして、俺たちのパーティはデストロイベアを狩ることに決まった。


俺たちはデストロイベアの討伐を明日とし、それぞれに準備を整えることにした。


「ジャック、悪いな」


『気にすんな相棒。故郷の仲間なら俺にもいる。まぁ近くにだけどな。そいつらが危機だってんなら助けにも行きたくなるもんさ』


俺がジャックのカードに手を触れると、そういうジャックの思念が伝わってくる。


『と、今日は一日空くんだろ?ちょっと練習に付き合ってくれ』


「練習?」


「新しい必殺技さ、きっと役に立つ』


そうして、次の日を迎えた。


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いずれ最強へ至るテイマー〜魔物育成冒険譚〜 清谷ペン太郎 @fsxyzp

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