現代人が異世界転生、異世界転移の物語は数多くありますが、この物語は侍が異世界に転移して活躍します!
それだけでも魅力的です!
主人公の黒須元親は強者を求めていました。
誰よりも強くなろうとしていました。
ある時、異世界に転移してしまいます。
元親も現状を理解できません。
そんな時、ある冒険者パーティと出会うのです。
黒須改め、クロスの物語が始まります。
侍が異世界に転移するので、現代人が異世界に転移するような物語とは違います。
価値観が違います、生き方が違います、命への考え方が違います。
この物語はそんな侍を魅力的に描いています。
クロスが出会う冒険者パーティの仲間たちも魅力的で、そのパーティの成長を応援したくなります。
そして、クロスは自分の武士道を曲げない。
とてもカッコイイです!!
オススメです!
是非お読みください!!
異世界に武士が転移してしまう話がこんなに面白いのは主人公のクロスがひたすらにブレないから。
騎士団の価値観とは似通っている部分もあるけれど、大勢から見れば転移先の世界ではひたすらに異様とも捉えられやすい武士道を貫き通すためにあっちこっちで齟齬を引き起こして周りが振り回されたり勘違いするような流れが良いです。
狂人とも見間違うような武士道を体現するクロスのひたむきな格好よさと、戦闘シーンもさることながらずっと読んでいたくなるような目を離さない緻密な文章。
単なる引き立てに留まらず成長していく周囲の仲間にも愛が注がれているように感じて最高です。
超おすすめです。
感動した。
ここまで、美しく”武士”と”異世界”とを調和させることが出来るのだということに。
まず、作者様の”武士”に対する造詣が深い。
日本の”武士”を魅力的で、それでいて、常人には到底理解できない異常性も含めて非常に繊細に描いている。
そして、それぞれのキャラクターの自我がはっきりとしている。
生き方に一貫性があり、何を信条とするのか、どんな弱さがあるのか…それが明確になっている点が素晴らしい。
ただ、一点、本当にに少しだけなのだが、気になる点がある。
それは、 ”–” の使い方だ。
どうも、私には ”ー(伸ばし棒)” と混同して見えるため、”––”のように二つ結合して表示していただけるとより読みやすくなるのではないかと思う。
最後に、この作品はめったに出会えない逸品だ。
もし、そのタイトルに少しでも惹かれるものがあるならば、是非読むことをお勧めする。