融合した世界観の美しさ

感動した。
ここまで、美しく”武士”と”異世界”とを調和させることが出来るのだということに。

まず、作者様の”武士”に対する造詣が深い。
日本の”武士”を魅力的で、それでいて、常人には到底理解できない異常性も含めて非常に繊細に描いている。

そして、それぞれのキャラクターの自我がはっきりとしている。
生き方に一貫性があり、何を信条とするのか、どんな弱さがあるのか…それが明確になっている点が素晴らしい。


ただ、一点、本当にに少しだけなのだが、気になる点がある。
それは、 ”–” の使い方だ。
どうも、私には ”ー(伸ばし棒)” と混同して見えるため、”––”のように二つ結合して表示していただけるとより読みやすくなるのではないかと思う。


最後に、この作品はめったに出会えない逸品だ。
もし、そのタイトルに少しでも惹かれるものがあるならば、是非読むことをお勧めする。

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