第40話 番外編 ある男

どれほど時間がたったが

もうわからない・・・・・

ある時

大家が勝手に部屋に入ってきた・・・・

なんだかひどい顔していた・・・

それに横には警察がいた・・・・・

なんだというのだ?

勝手に人の部屋にあがって・・・・

これだから世界はバカばかりだということだ・・・・

警察も人間・・・・

そんな馬鹿がバカを裁く・・・・

いや・・・・

正確には

バカを連れていきバカをしたことを更生させる・・・

まぁ、その点は評価するところかもしれないだが

この俺の部屋になんの用があるというのか・・・・

騒がしい。

静かにしてくれ。

なんでこんなにうるさいやつばかりなのか・・・・

やはりバカばかりだ・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

また人が来た

今度は大家となんか知らない人が隣にいた。

そいつはこの部屋をまわってなんだがいろいろ見ている。

勝手に人の家を見て回るなんて・・・

なんでこうも愚かな人間ばかりなのか・・・・

こいつもそのバカの一人・・・・

どうしてやろうか?

こいつを排除することは簡単だが・・・・

俺はできた人間・・・

だから・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

違う日

また違う人間がきた

そいつは何やら・・・・

なんというか・・・・

厳重に装備した男が入ってきた

そいつは俺の部屋の物を

見て

そして

なんだか引いたような感じがした・・・

こいつ・・・

そのあとは

慣れたように俺の部屋をさらっていく・・・・

黙っていれば好き放題やって・・・

許さない・・・・

俺の・・・・・

俺の部屋を勝手に・・・・

こんなことを許すことができるか?

しかも

あいつは!!!!

俺の写真を!!!!!

あの写真を!!!!!!!

捨てやがった!!!!!!!!!

それを許されるのは俺だけ!!!!!!!!!!!!!

それを扱うことができるのは俺だけなのに!!!!!!!!

許さない!!!!絶対に!!!!!!!!許さない!!!!!!!

ん?

「マジか・・・」

なんか言った?

そして・・・・

ガチャ・・・キーーーーーー・・・・バタン

出ていった?

なんだあいつ?

なんていうか・・・・あれは・・・・

まるで何かから逃げるような・・・・・・

まさかあいつ怖くなって逃げたのか??

人の部屋に勝手に入って

そしてそのまま人の物を捨てて

それでいて怖くなって逃げた???

慣れたように部屋の物を捨てたくせに

そのあとに

怖くなって逃げた???

なんだ?

あいつは・・・・

なんだ??

この感覚は???

面白い・・・

面白いやつだ!!!!!

こんなのは久しぶりだ!!!

どうやってあいつのことを苦しめてやるか?

どうやってあいつをさらなる恐怖に追い立ててやろうか?

ああ・・・・

楽しみだ・・・・・

こんなに楽しいのはいつぶりだろうか!?!?

あはは!!!あははははははははは!!!!あははははははははははははははははははははは!!!!

・・・・・・・・・・・・・

次の日

またあいつは来た

そしてもう一人・・・

そいつは・・・・

ずんずんと中に入っていく

その後ろをあいつがついている

足元を気にせず進む写真の存在などは気にならないのかのように

躊躇なく踏んでいく

!?!?

こいつ!!!!!

すると

「どうした?」

そういってもう一人はあいつに振り返る

そしてそいつの目線をたどり目線を落とす

すると自分の足下にあるものに気づいたようで

足を動かし一枚の写真を手に取った

「写真?」

そういってそいつに確認していた

「あ!あの・・・」

「うん?」

返事をしながら写真を見ようとしていた

「それ・・・ちょっと・・・」

「なんだよ?」

そういって映像面をみると

「うわ・・・」

と声をあげる

そのあとすぐ

「気持ち悪いな~ゴミ袋とって!早く捨てよ!!」

そういって

ゴミ袋を催促し

そのあと床をみて

散らばっている写真に気づき

「なんだこれ・・・全部こんな感じか?」

そう聞いて

「はい・・・」

気まずそうな声をだしてそいつはうつむいてる

「マジか!さっさと捨てようか!!」

そう言って手早く写真を捨てる

「あの・・・いいんですか?」

「え?写真は残し?」

「いいえ、でもなんかその・・・」

あいつが言い淀むと

「なら捨てていいから捨てよ」

そういってがさっとすくい

ゴミ袋に入れていく

なんだこいつは?

まるで人の想いを汚物のように扱いやがって・・・

こいつは・・・・

面白くないし

ただただ不愉快だ・・・・・

その行為は死で償ってもらおう・・・・

そうだ!!!

その女の顔のようにぐちゃぐちゃにしてやろう・・・

決まりだ・・・

見る影もなくぐちゃぐちゃだ・・・・

そういうことをこいつはしたのだ・・・

こいつは本当にくずだ・・・

俺が知っている社会のゴミそのものだ・・・

俺の持ち物をゴミ扱いして

人の写真を気持ち悪いと言い捨てて

なんかあいつに仕事なんだからみたいなえらいこと言ってるが・・・・

何様だこいつは?

あいつみたいに怖がっていればまだ遊んでやったが

こいつはダメだ・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あははは!!!あはははははははははははははははははははは!!!!!

なんて愉快だろうか!!!

あいつの最後の姿・・・・

あははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!

笑いが!!!!

笑いが!!!!!!

とまらない!!!!!!!!

あは!!!!あははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!

まるでトマトを地面にたたきつけたような音がしていたな!!!

そしてあいつ本人も・・・・

あははははははははははははははははははははははははははは!!!!

まるでトマトみたいにぐちゃぐちゃになってた!!!!

思ったとおりに

顔面がぐっちゃぐっちゃ・・・・

楽しい!!!

本当に楽しい!!!

あいつ自体は本当につまらない人間だった・・・・

でも・・・・・

あの姿・・・・

あの表情・・・・

すべてが・・・・・・

すべてが・・・・・・・・・!!!!

あはは!!!!!あはははははははははははははははははははははははははははははは!!!!

苦しい!!!

苦しいよ!!!!

こんなに面白いことがあるか!?

あんなに偉そうにしていた人間が!?

無様な格好で!!!

まさにゴミふさわしい姿だった!!!

ああ!!!楽しみだな!!!

次は・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

例のあいつは昨日はこなかった

そのかわりに隣のばばぁが来た・・・

前から思っていたこいつも・・・・

うっとしいと・・・・

それがこんな形で会うことになるとは・・・・

こいつは俺のことをなにかといえば大家にちくっていた・・・

そのせいでよく大家がなんかいいに来ていた。

うるさいやつだと前から思っていた・・・

そしてこいつも例にたがわず写真を手にして

「気持ち悪い・・・・」

と言っていた・・・・・

本当に毎度毎度なんで同じような反応しかできないのだろうか?

人間というのは本当に愚かなものだと俺を落胆させることにことをかかない。

でもいい。

こいつも・・・

あいつも・・・・

どんなやつも・・・・

俺がこの手でぶっ殺す・・・・

バカをこの手で潰す・・・・

この世の中は俺が変える・・・・・

世界に神様がいないのなら・・・・

俺がなってやろう・・・・・

世界に運命がないのなら・・・・・

俺が作ってやろう・・・・・・・

バカなやつらに運命を・・・・・

真っ黒く先の見えない暗闇に・・・・

俺が見てきた苦しみを・・・・・

すべてが無意味とわかった絶望を・・・・・

日常なんてちんけなものが横たわるその先の行く末を・・・・・・

俺が教えてやるのだ・・・・

懇切丁寧に教えてやるのだ・・・・・

それを・・・・

それを有難く受け取るといい!!!!

そして!!!!!

死んでしまえばいい!!!!!!!!!!

バカどもが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あ!!

あいつがきた!!!

ど・う・し・よ・う・か・な???

楽しみだ!!!!

本当に楽しみだ!!!!!!!!!

あは!!!あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

清掃員 ta-KC @take0520

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ