第4話
「ん?」
俺は瑞稀とのお出かけから家に帰ってきた同時に家の違和感を感じて首を傾げる。
ちょっと本来ならズレないであろう家具の位置ズレてる……。
「どうしたのですか?お兄様」
「ん?なんでも無い」
俺はなんとなく誤魔化し、リビングに向かう。
「は?」
そして俺は呆然と言葉を漏らす。
なぜなら家のリビングでは家がぐちゃぐちゃになっていたからだ。
何が……?
お父さんとお母さんが重苦しい空気で家の机に座ってうなだれていた。
「何してんの?」
「……お父さんたち、離婚することになった」
「……は?」
俺はいきなりのお父さんの言葉に硬直した。
「お前が……お母さんと不倫相手に出来た子だったんだ……俺の子ではなかったんだ……。瑞稀は俺が引き取る。お前は……」
え?え?え?
意味がわからない。
りこん?……俺が……お父さんの子じゃない?
「ちょ、ちょ、ちょっと待って」
何が?何が?
え?
何も考えられない。
頭が真っ白になる。
僕が呆然としている間に瑞稀が動き始める。
そして────
瑞稀は思いっきりお父さんとお母さんのことを殴り飛ばした。
「ざっけんな!お前らのような人間にお兄ちゃんを奪われてたまるか!」
「「「は?」」」
俺の思考は今完全に停止した。
……にゃにが?にゃにが起きている?
「行くよ!お兄ちゃん!」
「へ?」
僕は何もわからないまま、妹に連れられていった。
■■■■■
「えい!」
僕は可愛らしい掛け声とは裏腹に、圧倒的な力でベッドに転がされる。
ここは市内じゃ有名な高層ビル。そんな高層ビルの最上階に僕は瑞稀によって連れ込まれていた。
もう何もわからない。
「あぁ。お兄ちゃん」
ベッドに寝っ転がされた俺に瑞稀は抱きついてくる。
「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん」
瑞稀が僕の耳元で狂ったようにつぶやき続ける。
「愛している」
ゾクリッ
僕の背筋が震え、途端に意識が現実に引き戻される。
愛している?本当に?
いや、本当だろう。そんなの見れば分かる。この部屋に飾られた大量の俺の写真を見れば。天井も、壁もすべてが僕の写真によって埋められていた。
「……僕達は兄妹だ。結婚なんて出来ない」
「そんなの必要ないよね?私達はもうすでに家族なんだから」
「……子どもだって」
「要らない。そんなの要らない。お兄ちゃんは私だけのもので、私もお兄ちゃんだけのもの。二人だけ。二人だけの家族。お兄ちゃんさえいれば後は何もいらない」
「だが……」
「お兄ちゃんはずっとここにいれば良い。私がすべて面倒見るから。何も心配要らない。だから私を愛して?愛して愛して愛して、愛して?」
妹は俺に甘い言葉をささやき続ける。
……あぁ、なんかもういいや。
このまま依存してしまえば……。
俺は瑞稀を、妹を抱き返した。
ヤンデレ天才ワキガ剛毛巨乳黒髪ショート美少女である妹の部屋から激臭巨大ディ◯ドが出てきたんだけどwww リヒト @ninnjyasuraimu
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