10年に一度、命を捨てる権利がポストに届く。あなたはどうしますか?

安楽死法が制定されたこの国では10年に一度、安楽死ができる権利を知らせるハガキが届きます。
一方、自殺禁止法により、自ら命を絶った国民とその家族には重い罰則が科されます。
主人公は今年30歳。ハガキを受け取ってから、それが有効期限を迎えるまでの一週間の物語。

人間はみな独りで命を終えますし、誰かが亡くなっても地球は何も変わりません。ですが、その人を大切に思っていた誰かの世界は変えてしまうのでしょう。