読了後、「みだるる心に悩みははてなし」とか、「いずこにたずねんこころの面影」などという歌詞を思い出しました。実ることのなかった幼いころの恋心を抱えながら青年となった主人公。どうしてもかつての恋心に折り合いがつけられず、今の恋人に気持ちを吐露してしまうシーンは、相手の女性の気持ちを思うと何とも切ないものでした。ストーリーの風景は目に浮かぶようで、主人公の周りの友人達の行動は生き生きと描かれており、良かったです。なお、私の浅学のせいか、難しい表現が散見されました。ひらがななどであればもっと読みやすくなるのではないかと思います。
人生は大きい壁に直面する時が有るその時に自分の想う人が居るだけで男は数倍のエネルギーが発揮され、厳しい難関を乗り越えられると私は思う。不器用な文武両道の医学生の浅井眞之青年は瞑捜する女性が居た事が厳しい医学の道を乗り越え現在があると想像したい。
和子さんとの最後の電話のやり取りから感じられるのは、和子さんの人柄良いですね。顔はどうでも良いから会いたいですね。 若宮さんとのデートの描写良いです。若宮さん可愛くて、兼六園でのキスの場面では、テストステロン上昇しました。
読み終えて暫くの間、何とも言えない余韻に浸りました。それ位、切なく淡い作品でした。人物描写、情景描写、心理描写のどれも素晴らしかったです。会話のテンポも良く、楽しく読ませてもらいました。
この小説の結末を第5章として是非読んでみたいと思います。移ろい行く時の流れの中で誰もが失っていく思いを半世紀以上持ち続けている事に驚いている。
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