差出人はわたし、受取人もわたし。件名『今、死のうと思っている人』

旅先で買った絵葉書に書いた他愛もないメッセージ。
その絵葉書は消え、あるタイミングで自分の元に戻ってくる。そんな不思議なお話。
主人公の女性は言葉に対して強いこだわりを持っています。誰かの名言をなぞっても意味がない。自分だけの言葉で語ってこそ本物だと。
そんな彼女の心情が丁寧に語られ、その文章は美しく、ユーモラスで、ビターです。楽しさ、悲しさに触れ、ぐいぐい引き込まれること間違いありません。
言葉にこだわる彼女が最後に受け取った絵葉書。その本文は刺さります。
ぜひ自分の目で確かめてください。