第4話差別、侮蔑

母は、真っ赤なネイルが好き。

キラキラの服を着て仕事に行く。私は今思えば摂食障害だと思う。母に彼氏が出来た。

お好きにどうぞである。

心は冷たく凍っていたので何も思わなかった。

近所の大人の目がまず変わった。

汚い生き物を見るように。

親は何も教えてくれなかったので、靴の右左が分からなかった。

それを笑いながら言われて、靴が大きいからわざとですと。とんでもなく、人間が嫌いだった。

文字があるのも知らなかった。

母は、深夜に帰ってきて彼氏と性行為に及ぶ。

深夜に、親の喘ぎ声と男の煽る声。

不倫をしている、男。

私にしたら、汚い。

気持ち悪い。

こんな世界がいつまで続くの?

来年一年生の私は思う。

「パパって呼びなさい」

私は了承する。

もうね、疲れた。

死にたがりの空想の世界にいる人間だった。

私が世界一嫌いなのは母だ。

男も。

ずっと思っていた。

私は笑える日が来るのかな?

と。

月日は流れて、小学生一年生の初登校の日母は、裸で寝ていて、髪の毛をくくってと甘えた。

人生で、最初で最後

一言

「うるさい」

パリン

と薄い膜の母親を信じる気持ちが砕けちった。

親が分からない。

テレビの親子は、作り物。

涙も出なかった。

この人が困った時に、捨ててやろうと。

綺麗な事は言えない。

マグマのような、憎しみ。

私はシャンプーをして、丁寧にドライヤーで乾かし学校に行った。そこで初めて、文字を見た。

なんて書いてあるの?

知りたい。

放課後担任の先生に頼んで平仮名を教えてもらった。不思議なくらい頭に入って、1日で覚えた。

あの男が来ると、あの男の所には美味しいご馳走が並んで、私達子供は質素。

なんで、人間は食べないと生きれないんだろう?

私は可哀想じゃない。

言い聞かせていた。

ご飯は母が仕事に行った後にもう一度食べたらいい。戦争時代は、食べる事すら出来なかったんだから、今は幸せだな。

食べるものがある。

色んな空想をする。

母が男と部屋に消えて行く。

子供部屋には、クーラーも扇風機もない。

母の部屋にはクーラーがある。

汚いな。

自分さえよければいいんだなって。

将来幸せになれないよ。

また、真っ赤なネイルに、スパンコールのついた服で仕事に行く。

二三日間家に帰ってこない日もあった。

缶詰を食べたり、冷蔵庫の物を食べたりしたが。ご飯の炊き方が分からないので、炊けなかった。

しまいには、旅行に行くと。

1週間。

その頃は小学生2年生

菓子パンと、食材が冷蔵庫に詰められる。

そして、私は母の作るおにぎりが好きで沢山作っているのを見て、1個ちょうだい

と言うと思いっきり手を殴られた

これは旅行で食べるから、あんたの分は無い。

外に出ればいじめ。

大きな男の子がどんな風にいじめたのかは、記憶が途切れ途切れでないけど

愛人の子

女の子同士の遊びにも入れて貰えない

何故って

水商売の親で、愛人の子だから

母が旅行に行っている間、ひもじがった

ご飯炊けなかっし。今はパン大好きだけど小さい頃はパンが嫌いで。

何を食べていたんだろう?

人間って辛すぎる記憶は奥にしまい込むと、精神科の先生がいってた。

水で柔らかくしたマカロニを食べていた記憶がある。

私は親に返す恩は無いと思っている。

ある日田んぼのあぜ道を歩いていたら、真っ赤な彼岸花。戦慄に赤く綺麗で

母が喜んで貰えるて思ったら

嬉しくなって

私は綺麗な物は綺麗だと思うから。

家に帰って母に花を見せると

縁起が悪い捨ててこいと、傘で殴られながら

痛くて、悲しくて

こんなに燃えるような赤で綺麗なのに

泣きながら花を田んぼの土に埋めた

その日から、私と母の戦いが始まる

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